2020年1月21日火曜日

【ファン】風戸の穴&湯川第5洞窟ファンケイビング(2019/10/20)

活動内容:風戸の穴&湯川第5洞窟ファンケイビング 場所:岡山県
日程:10月20日(日) 参加者:おかさん・まみさん・くぼ・りょうくん・ようこさん 使用車両:おかカー・まみカー 会計:なし グルメ:まみさんが農家の方から貰った梨 電波: 満奇洞までは電波アリ(au)、その後は未確認 注意点: 新見市に許可をとる必要がある 満奇洞で集合し、準備を整えた。初めて出会うメンバーもいたため、軽く自己紹介。 その後風戸の穴へとアプローチ。 道中にあった小さめの洞窟に入りたくなってしまい、入洞。思っていたよりは深かったが、5分ほどで出洞。この際初めて岡山のカマドウマと対面することになる。今まで出会ってきたヤツらとは違い大きくてドキドキした。 出洞後、洞口を見つけるのに手間取り、JETのお姉さん方に山狩りをお任せする。 残された3人は山狩りのしかたが分からず、立ち尽くしていた。 結局おかさんが洞口を発見し、風戸の穴入洞開始!

重たい泥の道を歩くが、中はそれほど狭くない。屈まなくても歩ける程度の道が続き、周りの洞壁を見渡す余裕があった。風穴は携帯していた地図よりも支洞が多く、同じ場所を グルングルンしていた。その後奥へ繋がる道を発見した。

奥に行くにつれて段々白い岩が増えてきて、息を飲む。その時にはたまたま先頭を歩かせて貰っていたので、セーブポイントの岩ごっこをして後ろを待っていた。気分はラスボスの前である。



気持ちを整えて道を進めると、目の前に突然現れた巨大な支柱と広い空間。みんなすご〜いの声が止まらない。めっちゃ綺麗だった。涼くんが頑張って運んだカメラでたくさん写真をとった。
















さらに奥に進むと同じような空間がまた現れた。こんな広くて綺麗な部屋が2個も!全員テンションアゲアゲである。そして、今回の最奥で待っていたのはセーブポイントパート2。
ラスボスを倒した後に見えたこの白い岩はとても輝いて見えたし、実際本当に綺麗な「白」だった。近くには折れたまま残っていたストローもあったりとワクワク要素が詰まっていた洞窟だった。しかし、この下にはまだ部屋があるらしいということを知らされた。技術不足で今回は行けなかったが、まだまだラスボスではなかったらしい。今度いく時はもっと強くなってから最奥を見てみたいなと思っている。


湯川第3洞 風戸の穴から、出たあと腹ごしらえをして、湯川第3洞へ向かう。ブログで下見した感じでは物凄くドSな洞窟らしいので、少し緊張していた。アプローチは川から行いthe探検だった。しばらく川を歩くと洞口を発見した。洞口からは水が流れ出ており、これから出会う水穴の恐ろしさを予見していたのかもしれないが、この時は綺麗だなと思っていたくらいだった。 入洞後すぐに、体の半分が水に浸かる。この日は幸い晴天だったのと、洞内の水なこともあり震えるほど寒いわけではないが若干の不快感である。気にせずガンガン進むと、落ちたら水ポチャゾーンへ到達。下を通っても全然大丈夫なのだが、人間の心理的に水には浸かりたくない。幸い岩が滑らない仕様になっているため、サスケと思いながら通過。
しばらく進むと恐れていた、「水潜り」のお時間がやってきた。私は水潜り自体は初めてて非常にビクビクしていたのでゴーグルを持参していた。ケイビングをやっている人でゴーグルを使用しながら水潜りをするのは世界中で私くらいだと思うがやっぱりコンタクトが取れるのが怖いのである。ヘルメットを取り仰向けになりながら全員無事クリア。その後もガンガン歩みを進めた。
















次に待っていたのは第2の関門、めっちゃ小さな穴である。私は綿のツナギを着ており、基本広いところでもめちゃめちゃ引っかかる。それに加えて狭すぎる穴なので、押したり引いたりしなくてはならない。最初の方は抵抗していたが、途中で力尽き岡さんに後ろから押してもらう。やっとの思いで抜けたと思ったら中間地点で態勢を変えてもう1つ穴を通り抜けなくてはいけなかった。絶望しながらまた、体を動かし続けていた。
後から聞いた話であるが、涼くんはここで死を覚悟したらしい。私もこの洞窟に1人で入っていたら多分死んでいた。そんな死にものぐるいの思いで歩みを進め、待っていたのは「大きな滝」だった。今までの苦労があったからであろうか。なんとも言えない神秘さを感じた。その時は、小さい頃に見ていた流星群と同じで、口をあけて呆然とすることしかできなかった。その後、全員で滝の中腹へと向かった。途中、シャワークライミングの様に大量の水が降ってくる場所があり、早く帰りたくなった(笑)
滝の中腹からみた滝はシャワーを浴びている時に見える景色と同じでゴーグルをつけたくなった。シャワークライミングを終えて、また同じ道を帰還する。洞窟は同じ道が同じ道に見えない分山などより気が楽だが、小さすぎる穴と水潜りは寒かったので基本帰りたかった。無事に出洞し、川を遡行して、今回の旅は終了である。










2020年1月17日金曜日

【探検】年末合宿 熊石洞窟 探検(2019.12.28 - 30)

活動内容:探検
入洞洞窟:熊石洞窟
場所:岐阜県郡上市
日程:2019/12/28-30
参加者:鎌田、おかざ、近野、あがた、吉田、まさ、荒木
協力:洞口地主様、郡上警察様、郡上中消防署様
使用車両:鎌田カー、おかざカー、あがたカー、ちかのカー、まさカー
会計:なし(相殺)
宿泊:洞窟内
グルメ:鍋、ビール缶入り、茶豆腐入り、レストラン大滝苑
記録:おかざ、近野

綿密なタイムスケジュール(計画書は別途作成していますよ)

<近野・記>
ここ3~4年くらい?JETの年末は熊石洞窟です。
活動内容は、ゴミ掃除、洞内撮影などを経て、前回からは、図面に出ていない場所の登攀など探検を目的としています。

なお、伝統的に、熊石洞窟の入洞手続きのときは、入洞前の挨拶で、郡上中消防署に伺うことになっていましたが、今回の合宿の計画書を送った後で、わざわざ伺う必要はなく、電話連絡のみで良いとお知らせを受けました。

JETは去年あたりから、訪問を省略して、電話連絡のみとしていましたが、今回正式に要望があったので、今後は他の団体も同様にしたほうがいいだろうと、ジャーナルに掲載する方向になりました。

<おかざ・記>
1/28㈮朝、待ち合わせのコンビニで、吉本さん&荒木さんと合流し、熊石集落へ向かう。地主さんへの挨拶を済ませ、消防、警察、レスキュー担当のたたみんに連絡をして、林道内で準備。

第一ピッチは吉本さんがリギングしてくれるとのことで、久しぶりに会う荒木さんから、インドネシアのクライミングジムの話なんかを聞く。インドネシアでは、ボルダリングよりトップロープの方が人気らしい。ちなみに、荒木さんは30日にまた仕事でインドネシアに戻るとのこと。

いつもなら洞口からもわもわっと上がってくる湯気が温泉みたいに暖かく感じられるのだが、暖冬のため温度差も小さく、湯気の勢いもいつもより弱い気がする。

自分たちの荷物、プラス内部の探検で使う装備や食料で、合計9個のザックを3人で運び入れ、第二ピッチからボトムのホールへリギングしながら降りる。途中、午前中の仕事を終えて、後から降りてきたアガタさんも合流。全員でいつものテンバへ荷物を降ろし、一息ついてから奥へ向かう。

荒木さんは、明日来るまささんと最奥部分を探検したいので、そこまでのルートを確保するためにロープを張り、探検用の荷物を置きにいくという。
アガタさんは、月光の滝の手前にあるトレンチがどこに続くのか気になるので、トレンチの底の水流へロープで降りるという。

21時くらいにテンバへ引き返すね~と確認して、荒木さん、吉本さんと別れ、私はアガタさんについて、トレンチの下へ降りた。

意外と深かったが、底はすぐに狭くなって終わった。高い天井に開いている窓がどこと接続しているのかも確認した。

次に、アガタさんが登攀したい箇所があるというので、ついて行く。
ペツルのパルスを使ってアガタさんがチャチャっと登攀し、その上の狭い狭いトレンチを抜けると、見覚えのあるところに。。。月光の滝の下だった!。。。うん、あの狭いトレンチ、そういえば前も通った気が。。。

そう、前回私が滝の下から、吉本さんは奥のホールの下からアプローチして、接続を確認した箇所だった。前回は上から来たので見た目が違ったのと、初めて来る場所だという先入観があって、登攀箇所ではちっとも気が付かなかったのだった。。。

なあんだと言いながら、もう21時に近かったので、テンバに戻り、着替えて鍋の用意をし始めた。

すぐに二人も戻ってくるだろうと、ビールを開け、鍋も食べ始めた。
ところがあとの二人が1時間経っても2時間経っても戻ってこない。

24時になっても戻ってこなかったら様子を見に行こうということになり、心配半分と、泥だらけのケイビングスーツをもう一度着なければならない憂鬱とで、箸が進まなかった。

結局、また装備を着け、晩飯で重くなった体を引きずって、月光の滝まで戻ったところ、めでたくロープを上がってくる二人を確認し、ぶーぶー言うアガタさんと、またテンバに引き返した。

さらに1時間ほどして戻ってきた二人に事情を聞くと、荒木さんが前回見つけた新ルートの箇所が発見できず、落盤帯で同じところをぐるぐるしていたらしい。。。まあ、何事もなかったので、少し遅くなったけれど安心して寝ることができた。

<近野・記>
私は、12/29(土)からの参加。今シーズンはひどい暖冬で、まったく雪がない。

朝 8時 地主さんから駐車してもいいと言われた場所で、まさやんと待ち合わせ。
まさやん、2分遅れ、吉田さんに責められる。しかし、今までの人生で、まさやんは吉田さんに合計で10時間以上待たされている、と反論し、あわや小競り合いとなるところだった。

9時 入洞 先行組がリギングしてくれたし、荷物は少ないし、まさやんはどんどん降りていく。
吉田さんは、「写真撮って」と言って、撮影ポイントで待っていた。
「はいはい」と言って写真を撮る。

なぜそのサングラスを持って来たのか?



11時 ベースキャンプ到着 先行チームと合流。
荒木くん、まさやんは月光の滝の奥の新ルートをディギングに行く。

他のメンバーは、去年、途中まで探検した、ホールの上層に行く。
夕方5時ごろまでクラック沿いに進み、たどり着いたのは、既存ルートの上部だった。

ホールからの登攀ポイント。アンカーが効きにくくて怖い。

上層のクラックルートを進む

結局、既存ルートに降りるという結果

なぁんだ、と言って、おかざ、吉田、あがたは、既存ルートでベースキャンプへ帰る。
吉本・近野は、ロープとアンカーを回収しながら、同じルートを帰る。

今回、新たに導入したパルスを使った。初めて実際にパルスを触ったけど、簡単に回収できてしまう。本当にいいのか、これ。

ATCでダブルロープで下降しつつ、ピッチごとに回収。吉本さんと、あーだこーだ言いながら、のんびりと帰っていくと3時間もかかってしまった。

20時 登攀ポイントでおかざが待機していて、待ちくたびれていた。

ベースキャンプに帰って、寝ている吉田さんを起こして宴会。

みんなが具材を持ち寄って大量の鍋。コアなJETメンバーが集まるのは珍しいよ。

就寝は深夜だったか。
翌日は、昼12時に完全出洞なので、起きたらすぐに出洞だ。

12/30 8時 起床
鍋の残りを食べて、片付け。

吉本、吉田、近野は出洞開始するが、道中、全員が次々に便意をもよおし、行程は遅々として進まず。
おかざとあがたさんは、どこか登攀すると言って寄り道していたが、すぐに追いつかれた。

<おかざ・記>
朝ご飯の後で、のろのろと帰る準備をしていたら、吉田さんはあっという間にテンバから消えていた。
気が付くと近野さんも吉本さんももうホールに向かっていて、途中の登攀箇所の確認をやるというアガタさんだけが残っていたので、その後をまたついていった。

途中、一番はじめにロープを登りに行ったはずの吉田さんが、まだテンバのすぐ横にいて、どうやら道に迷っていたらしい。

登攀箇所は10mくらいで、今回もチャチャっとフリーで上ったアガタさんに、アンカーを打ってもらい、ロープを使って上にあがった。
測図には載っていないが、上方に向かって、割と天井の高いホールが斜めに続いている。上の方はコウモリの糞がたくさんある。

途中で、白い紙が貼ってある古いぼろぼろの木の板が落ちていた。紙の上をよくよく見ると、かすかに「熊石洞」「面図」の文字と、なんとなく熊石の断面図らしき形がうっすらと見える。ジップロックみたいなもののなかった数十年前の人は、画板みたいなものに測図を貼って持ってきたのだろうか。

カラフルなコウガイビル

初期の探検隊が置いたと思われる図面?

降りる時に、上でアンカーを観察していたアガタさんが、あ~けっこう動くな、やばいな~とつぶやいているのを聞いて、今更~と思いながら、ロープを繰るスピードが思わず速まった。
デフォでパルスについているハンガーをはずして、軽量化のためにつけているASアンカーが、パルスと相性があまりよくないらしい。 


<近野・記>
11時ごろ 近野出洞
12時 まだおかざ、あがたがロープ回収していたが、心配かけるといけないので、各所に途中報告。完全出洞後、再度連絡した。



外は雨。
このあと、装備を洗いに行くが、いつも行く安久田川のポイントは、工事で通行止めになっていた。第二候補のポイントに行って洗う。

帰りは、最近行きつけとなってきたレストラン大滝苑で夕食。

吉本、近野、吉田はそのまま一宮へ向かい、装備の片づけ。
あがた・おかざは、温泉に寄ったらしい。


ややこしくて、私はまったく把握していない図面