11/20-21 白鳥山・水上越エリア
GWの高千穂探査の際にも立ち寄ったスーパー・キッド益城店にて買い出し。五家荘方面にはコンビニもスーパーも無いので、多めに食料と水を買い込む。
かろうじて開いていた御船町の中華料理屋で晩ご飯を食べて、一台の車ともすれ違わない二本杉峠を超え、吊橋で人気の「梅の木轟公園」にて車中泊。満月(この日の17-19時は月蝕だった。)でライトがなくても明るい。風もなく思ったより寒くない。
11/20朝、白鳥山御池登山口に向けて出発。
白鳥山に登る前に、まずは既存洞「前の谷第1洞」の確認から。資料に詳細な場所が書かれているのですぐに見つかると思いきや、意外と苦戦した。何度か行きつ戻りつして、笹藪の中に埋もれていた竪穴の洞口を発見した。
車に戻って、縣さんの姿が見えないと思ったら、少し離れたところに掘ったら進めそうな別の穴を見つけていた。こちらの穴と第1洞は活動後半の課題とする。
白鳥山(1639m)には2016年にも熊本県側から登っているが成果なしだった。今回は宮崎県側から上り、前回確認できていないエリアを調査する。
1日目は御池登山口から山頂に向かう。標高1500mを越えたあたりから地面が白いと思ったら、溶け残りの雪だった。山の上にはもう冬が来ていた。
虫もいなくて、日差しは暖かく、山登りに最適な一日だった。山頂を通り過ぎ、ひたすら西進、今回は直線距離で約6km先の山犬切(やまいんぎり)まで行く予定である。途中、ドリーネを調べたり、小さな土穴を見たりしている内に、日が暮れかけてきた。17時過ぎには日没なので、山犬切より手前の谷にテン場を定める。
私は持参のテントを設置、縣さんは、1桁台の気温でもハンモックで寝られるかどうか検証のため、樹の間に吊ったハンモックの上にレスキューシートを筒状にしたものを被せて寝る。見た目はホイル焼き料理のようである。
今夜も月が明るく、ほぼ無風。それでも、さすがに標高が高いので、テント内もひんやりしている。縣さんは大丈夫だろうかとジッパーを開けて外を覗いたら、意外にも寝息が聞こえてきたので、案外と快適なのだなあと羨ましがりつつ就寝。
翌朝、縣さんにハンモック泊の感想を聞いたら、寒くてほとんど寝られなかったとの言であった。
2日目は荷物をテント内に残置して、稜線伝いに山犬切方面を探索。途中立派な石灰岩の岩盤があったが、峻険すぎて下に降りられず、次回の課題とする。山犬切の付近はドリーネはあるものの、露岩は少なく、地質図とやや違っていた。テン場に戻って荷物を取り、登山者もついでに見に行くという大ポノール(吸い込み穴)に立ち寄る。雨季には大きな水たまりになって、山から集まった水が地下に吸い込まれていくのだろう。乾いた平らなポノールの底を歩いていると、縣さんが上の方から、あっちに入れそうな穴があるよと言うので、それは朗報といそいそ上がっていく。上は石灰岩の露岩がたくさんあり、苔生していて、洞窟がありそうな良い感じの場所である。ウロウロしていると、今度は「入れそうな穴がある~」の声。急いで向かって見ると、斜面の岩の間に竪穴が開いている。大きな樹の下は陥没したのか、根が露わになっていて、その下にも空間がありそうだ。
日没までに下山というタイムリミットがありながら、やっぱり入ってみたいということになり、ロープを張って入洞する。斜めに20mくらい降りて、少し奥に行くとすぐに行き止まりだった。小規模だけど、立派な洞口で、これが名前もなく未調査というのも不思議である。とりあえず、MK(水上越/みずかみごし)1と名付けておく。
もう一つの、「入れそうな穴」の方はドリーネの端に開口、木の根っこをどけて、狭い隙間を覗くと15mくらいの垂直の竪穴になっていた。こちらも洞底に降りて少し行くと先は塞がっていた。こちらMK2。
この付近は探したらまだ他にもありそうと後ろ髪を引かれつつ、時間がないので下山方向へ向う。天気予報よりも早く、17時ごろにパラパラと雨が降ってきた。
下山後、風呂に入りにいくことにして、車で1時間半かけ、曲がりくねった山道を五木村の温泉へ向う。うんざりするほど遠いけど、汗を流せて、温まれるのはありがたい。
活動後半からは隊長の吉田さんが合流する。待ち合わせ場所を梅の木轟公園にして、再びの車中泊。
車に当たる雨音が激しくなってきた。翌日は100%の雨予報だ。
今回のルート |
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