2019年11月25日月曜日

【ファン】奈良県川上村(2019/11/21)

活動内容:ファン(を兼ねたトレーニング)
入洞洞窟:白倉又谷洞
場所:奈良県川上村
日程:2019/11/21(木) 平日活動
参加者:いのっち、やっすー、まささん、おか
使用車両:おかカー、よいよいカー
グルメ:馬酔木(焼肉定食・牛)うまいし安い!平日でも混んでる。
電波:駐車場、林道も圏外
記録:おか

最近、奈良県川上村のガイド組合「山遊び塾 よいよい川上」のガイドさんがJETに入隊した。
といっても、いのっちとは一緒に活動したことがあるし、やっすーとは京都のイベントで会ったことがあってすでに顔見知りである。

JETは数年前から川上村周辺でよく活動している。伊勢湾から和歌山にかけて帯状に石灰岩が点在していて、それぞれの範囲は小さいながら、たくさん洞窟が見つかっている。
川上村では、数十年前に大々的に洞窟調査が行われていて資料も残っているが、観光洞を除いて洞窟に行く人はあまりいなかった。

川上村に住む二人もまだ行ったことがないというので、代休で平日休みをとれるというまささんも入れて、入之波温泉の奥、白倉又谷にある洞窟に行こうという計画が立ち上がった。私は測量の時一回しか来たことがないけれど、とても立派な洞窟だった記憶があったからだ。
当日は天気も良く、遅めの紅葉が混じるキレイな沢沿いの山道を上がっていった。


いのっちは、さすが職業ガイドで、吉野杉やダムの歴史について質問すると、打てば響くが如く教えてくれる。

私は自分のGPSに白倉の位置を「不正確」とメモしているのが、気になっていた。たぶん谷間でうまく衛星の位置情報を拾えなかったのだと思う。
数年前のことなのに記憶があまりなく、無事にたどり着けるのだろうか、、、と不安な気持ちだった。
いざ、この辺りというところに着いてみても、自分の記憶に合うところがなく、川の上流下流を行ったり来たりしていた。水は冷たいけれど、天気がよかったのでよかった。
結局、私の記憶よりももっと上の、岩盤の基部に大きな洞口が開いていた。自分の記憶が全然当てにならないことにションボリした。

入り口は岩屋のようになっていて、奥には続いていないのだが、ごろごろした大岩の隙間から下方で川が流れる音がかすかに聞こえる。ここからフリーで少し降り、あとはロープで地下河川まで下る。
ここでも私の記憶の中ではロープをちょっと降りて、それからトラバースした気がしたのだが、既設のハンガーが見つからず、、、
さすがに最初のアンカー1つだと、登る時にロープが岩に擦れて切れる危険性があるので、みんなには先に降りてもらって、私は久しぶりに手打ちキットを使ってハンマーで岩に穴をあけ、アンカーを設置した。これはこれで良い練習になったが、しかしながら、自分の記憶のアテのならなさを痛感したのであった。

帰り途は、やっすーの苔テラリウムのワークショップの話を聞いているうちに、あっという間に駐車場に戻ってきた。

川上村の大人気の焼肉屋さんの焼き肉定食は、安くてボリュームがあり美味しかった。JETやガイド連盟の話題で盛り上がっている間に、平日の夜なのに店はみるみる満員になり、帰る頃には店内は煙でもわもわしていた。

2019年11月19日火曜日

【活動・測量】てんごの穴測量 第6回かんむぎプロジェクト(2019.10.27)

活動内容:測量

入洞洞窟:てんご穴
場所:岐阜県山県市
日程:2019/10/27
参加者:吉本、おかざ、Fさん
協力:洞口地主様、地元自治会長様
使用車両:吉本カー、おかざカー
会計:なし
宿泊:なし
グルメ:なし
記録:

もう6回も来ているのに、測量が終わらないとは…。
てんごの穴は、竪穴部分があったり、地味に濡れたり、狭かったりとじわじわ辛い洞窟である。
そんな所まで測量に来たいなんて人はそうそういないのである。

でも、時々、ペーパーレス測量をやってみたいと思ってなのか、岐阜のマイナーな穴に入ってみたいと思うのか、わざわざ遠方から手伝いに来てくれる人が、チーム外から現れるのである。拝みたいくらいにありがたい。

東京の大学探検部員であるFさんも、そんな一人である。たった1日の活動のために、前日に名古屋入りして来てくれた。朝、待ち合わせの大垣駅に行くと、ペーパーレス測量の講習会に来てくれた見覚えのある顔があった。そういえば、Fさんは講習会のアンケートに新洞探査が好きと書いた珍しい人だったので覚えている。

色々と関東の大学の探検部事情などを伺いながら現地へ向かう。関東には洞窟が少ないので東北地方まで行って活動しているらしく、結構大変そうだ。

美山支所にて吉本さんと合流し、地主さんに鍵を借りて、いつもの通り現地へGO。
1日しかなくて3人しか居ないので、中途半端に終わるよりは、やり切れそうなところを狙うことにして、半分くらい進んだところの支洞を測量することにした。
今回は私がスケッチ係を引き受けたので、ポインターの吉本さんを先頭に、Fさんに測量計をお願いして、私は後からついていく。
支洞に入ると、さっそく既存の測図には載っていない部分が登場。吉本さんが、狭い通路の先の方でもがいている音がする。Fさんも続いていこうとするが、何度か試して諦めたようだ。まだ先は続いているようなので、スケッチ係としては見に行くしかない。Fさんには待っててもらうことにして、通過しようとしたが、上方にあがるのに、かろうじて胸が通るくらいの薄っぺらい空間だ。狭洞マスターを自認する私も、おいおい本当に上がれるのかいなと不安になった。手と足がかかる場所を探して少しずつ上がる。こういうのは、過ぎてしまえば別にという感じだが、その前に心が折れたら行けない、てなものである。

前日に降った雨のせいで洞内の滴下水も多く、全体的につらい活動だった。東北でもっと小さな規模の洞窟に行くことが多いFさんは、どこまで行ってもまだ終わらない~という洞窟が珍しそうだった。

支洞の測量を終わらせることばかり考えていて、写真を撮るのも忘れていた。

Fさんは、卒業後の就職は決まっているけど、勤務先エリアを自由に選べるとかで(いい会社や!)、まだどこに行くか決めていないらしい。私がインドネシア遠征の話をしていたら、Fさんもインドネシアの某島にあるらしい火山洞窟に、少ない手がかりを元に行ってみたいとずっと思っているという野望を話してくれた。就職しても、探検への情熱を忘れずにいてほしいなあと、岐阜駅で夜行バスに乗る前にラーメンを食べるといって元気に下車していったFさんを見送った。