2020年11月24日火曜日

岡山阿哲台2020/11/7-8

【ファン】岡山県 井倉上の穴&オトスの穴(2020.11.7-8)

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活動内容:ファン
日程:2020/11/7-8
入洞洞窟:井倉上の穴&オトスの穴
場所:阿哲台
天候:雨→夜止んで、翌日は晴れ
参加者:かよ、まみ、岡
使用車両:まみカー おカー カレー車
会計:鍋代+酒代=2500円くらいだったかな
グルメ:鍋(魚)
記録:岡
電波: つながる
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1日目)
井倉上の穴のドリーネの周りに電柵が張ってあり、車を入れることができなかったので、
ここが地主さんだろうと思われる向かいの家を訪ねた。
地主さんは快くゲートを開けて、電柵の内側に車を停めていいよと言ってくれた。
いのししの罠に近づかないようにとの指示を受ける。

今回は、メジャーなテンショントラバースコースでなく、久しぶりの滝コースを選んだ。
SRTを覚えたての頃、Aさんに連れてきてもらって以来である。
その名の通り、滝の脇を降りるルートで、雨で水量も多くなってたため、降りる時に上から滝を浴びて上半身も濡れてしまった。
足元しか濡れないと事前アナウンスしていたので、二人ともやや不満げである。




洞口から通称「ガンダムホール」を降りたところで、それぞれランチタイムに入る。
まみちゃんの行動食はいつも豪快である。今回も太い恵方巻一本とサラダ的なものを持ってきていた。育ち盛りか。
かよちゃんは卵焼きとウィンナーの入った手作り弁当。私はあんまりお腹が空いていないので、せんべいを食べて終了。
恵方を向いて


今回は、シンプルな滝ルートを選んだせいで、順調に降りられたので、時間に余裕があり、前回時間切れで諦めた奥の滝にも行くことができた。
前回は降りられなかったフローストーンの滝を降りられて満足だ。

プールに溜まったゴミをかき分け、嬉しそうに最奥を探索するまみちゃん。

登りも順調に進んで、活動が思ったより早く終わったので、ゆっくり温泉につかれるな~と思ったら、いつも行っている最寄りの温泉が閉まっていた。コロナの影響らしい。
しかたなく、30分先の瀬戸川温泉まで行くことに。薪でお湯を沸かしていて、渋くて感じのよい温泉だった。

晩御飯は、温泉近くでこっそりと鍋パを開催。みんな呑むのが大好きなので、ビールと日本酒もふんだんにある。
鯛のアラで出汁を取り、カサゴや野菜がふんだんに入った豪華な鍋だ(まみちゃんが肉を食べられないため)。かよちゃん鍋奉行シェフのおかげで、大変美味に仕上がっていて、酒もすすむ。
配色がシェフのこだわり



2日目)
宿泊地がオトスの穴のあるエリアから大分離れてしまったので、朝早くに起床し、鍋の残りを雑炊にして食べて、さっさと出発。
オトスの穴は、道路からすぐで、アプローチの良さは抜群だ。
久しぶりに来た。どんな穴だったかな?と道路から覗いてみると、けっこうでっかい洞口がドーンと開いている。
この穴は洞窟としてはなかなか立派な外見であるが、中にゴミが山のようにたくさんあることで有名だ。岩に原付きがひっかかっているところもあって、ロープを張っている時に蹴り落としたりしないようにするのに気を使う。
ロープと一緒に近野さんから預かった装備(耳)を装着


まみちゃんは、用事があって昼で帰途につくとのことだったので、最後まで降りたところで、ゴミのホールを見て、すぐに引き返した。
かよちゃんにデリギングしてもらって、二人で装備とロープを洗って解散。
洗い場の川にいく途中、かよちゃんが道端に洞窟があったというので、帰りに見たら、「草月洞」という看板が立っていて、鉄板の扉がついた洞窟があった。どうやら保護のために蓋をしていて、許可がないと入れないみたいだ。

今日も順調で、早く終わったので、のんびりと帰路についた。

2020年10月5日月曜日

【測量】てんご穴たぶん9回目

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活動内容:測量
日程:2020/9/26㈯-27㈰
入洞洞窟:てんご穴
場所:岐阜県山県市
天候:小春日和
参加者:近野、ヨシモト、おか
使用車両:ヨシモトカー おかカー+チャリ 近野カー+チャリ 
会計:なし
グルメ:カップラーメン、3ヶ月前に賞味期限切れたバナナカステラ(近野)、よしもとさんがパシってくれたおにぎり(具指定)など
記録:おか

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コロナで春からしばし休止していたてんごの測量。7月も、大雨による土砂崩れで延期になっていた。道路の復旧を待つも、年内には工事は終了しないとの情報を得て、「待っててもラチが開かない」と手前から歩いていく覚悟での再計画となった。


参加者は測量コアメンバー3人。ゲストが来てくれないのは寂しいが、三密回避のこともあるし、黙々と作業が進むので、スピード重視で考えればこれはこれで効率的である。

第1日目:8時半から土砂崩れの工事が始まるので、それまでに工事現場を通過せねばならないとのことで早めの行動開始。現場手前の空き地に車を止め、昨日の雨で増水した川を見ながら歩いていく。土砂崩れの箇所は湧き水手前の一箇所だけだったが、途中反対斜面から川にデカい岩が落ちてきたりして、やっぱり周辺の地盤は不安定なようだ。35分くらいかかって、ようやくいつもの駐車場に到着。山道には元気な小ヒルたちがうよっている。虫よけを忘れてきたので、足元を念入りにチェックしながら歩いたのに、気がついたら右手の軍手の下に潜り込んでいた(泣)。

1日目は、ヨシモトさんは未測量の水流部を、近野さんとおかで最奥部を測量することになった。
奥までの道のりはもう慣れたもので洞口から1時間くらい。水の溜まった狭道や、砂利の匍匐やら、所々テンションの下がるポイントを超え、最奥の中でも最上流の上の方にある測量箇所に到着する。
近野さんによれば、今日の測量箇所は旧測図には載っていない新空間で、けっこう大きいと聞いていたので、初見の私は楽しみにしている。

ところが、ルートがなかなか見つからない。近野さんが黙々と探している間、二日酔い気味の私は岩の上でうつらうつらしていた。やり残し箇所を測量したりしている内に、午後になって、私の体内アルコールはようやく洞内に発散され調子を取り戻した。

私達がすっかり見逃していた目的のルートは、岩が危うい感じでひっかかり、積み重なった隙間から急斜面をあがっていくところだった。斜面を上がりきって小さなホールに出たと思ったら、その奥には天井が15mくらいある大きなパッセージが出現した。広々としていて、乾いていて、全然違う洞窟にいる雰囲気だ。全体的に平らかなてんご穴の中の最上部に位置する、旧いパッセージのようだ。
結局、残り時間が少なく、下流側を一通り終わらせたところでタイムリミット。引き返し、洞口を出たのは9時頃だった。

駐車場に着くと、ヨシモトさんはもう車に戻っていた。測量計の調子が悪く、途中で諦めて帰ってきたらしい。空き地には、チカラシバ(とヨシモトさんが名前を教えてくれた)という強靭な雑草が群生していて、歩くのにちょっと邪魔だったけれど、今の季節は虫がいないし、気温も快適だ。
ご飯を食べ、車中泊の準備を整えて就寝。




第2日目:昨日、道路上の土砂崩れは一箇所だけだとわかったので、自転車を持ってきた近野さんとおかは土砂のところだけ抱えて歩いて、あとは楽々サイクリングで向かうことにした。円原川は伏流水で人気で、こんな天気の良い日であれば、たいてい水を汲みに来たり写真撮ったりしている人がいるが、今は工事のため誰も来ないので静かだ。

川の水の透明度が高くて、所々青や緑に光っていて美しい。普段なら横目に見つつ車でスルーしてしまう湧き水ポイントなんかも、自転車だとちょっと止めて見に行ったりできてしまう。楽しい。うっかり洞窟という目的地を忘れそうになったが、今日もしぶしぶテンションサゲルートを最奥へと向かう。今日は、最奥上層をできるだけ終わらせるべく、3人で測量をやることにした。

今日のメインである上流ルートは上へと向かっていくルートだ。ちょっとしたクライミングポイントを「嫌~」とか「え~」とか言いながら、なんだかんだ登っていく非体育会系女子探検家たち。
測量は順調に進んだが、今日は夕方5時出洞予定なので余裕がなく、上層の支洞を2つ残して終了となった。どうせまだ測量しなきゃいけないところが何箇所かあるし…。一体あと何回来なきゃいけないのだろう~と指折りカウントする。前回「セミファイナル」と銘打ったのに、そっからが終わりそうでなかなか終わらないのである。

車の往来がないのをいいことに、夕暮れのゆるい下り坂を自転車で疾走し、爽やかに車に帰還した。工事中にまた自転車で来てもいいな~と意外な収穫を得た気分だった。







2020年8月19日水曜日

【新洞探査】限界ギリギリ熊本合宿その3

その3 8/14-16 京丈山(きょうのじょうやま)

本日から後半戦。前日に大西さんに偵察に行ってもらったところ、これまた林道が通行止めになっていたため、二本杉峠から登山道を歩いて京丈山を越えるロングコースに変更となった😂

大西さんと吉田さんの会話をラジオみたいに聴きながら歩いた。私はアウトドア業界に詳しくないが、大西さんは那智滝や称名滝を登るなどチャレンジングな活動をされてきた有名な沢のぼり屋さん。近野さんは著書も持っているそうだ。

体力温存でのんびり歩く私たちをよそに、縣さんの姿はもう見えない。奥の石灰岩エリアを見てくるから、みんなは手前のエリアを見といてと言い残して、さっさと先へ行ってしまった。登山口を朝9時に出発し、昼に京丈山山頂、目的のエリアに到着したのは14時半くらい。5時間以上かかった。斜面に岩盤が見えたので、4人で分かれて洞窟を探しながら、日暮れまでにキャンプ地で合流することにした。

今回も、石灰の露岩は沢山あるが穴らしきものはまったく見つからない。うーん、洞窟ありそうな雰囲気なのだが。露岩を追って下る内に、岩がなくなってきたので、諦めて谷に下り、テンバに向かっていると、小滝の横に立って入れる穴が開いていた。綺麗に開いているが、ここは石灰の地質ではないから、もしかしたら昔の坑道跡かもしれない。

テンバに着くと、私が最後で、近野さんはハンモックを、大西さんは持参のツェルトをセットしており、吉田さんと縣さんは枯れ木に火をつけようとがんばっていた。縣さんが釣ったヤマメを塩焼きにするのだ。20センチくらいのヤマメがちゃんと人数分、用意されていた。大西さんも釣竿を持ってきていて、薄暗くなった沢を遡っていったが、残念ながら小さいのしかかからなかったらしい。焚き火でこんがりと焼けたヤマメは香ばしく、身がふわふわっとしていて贅沢な味だった。

近野さんと私は、前半の教訓を活かして、ハンモックの下側にレスキューシートを巻いて保温に努めることとした。銀のレスキューシートをハンモックに巻いた見た目はシャケのホイル焼きそっくりだった。

本日の高低差 二本杉1100m 京丈山1472m テンバ960m 合計884m

2日目。ホイル巻のおかげで夜に谷風が抜けてもほとんど寒さを感じることなく、快適に寝られたが、さすがに朝は寒くて目が覚めた。縣さんと大西さんは手前の広い石灰エリアを見に行くというが、私は二人のスピードについて行ける気がしないので、吉田さん、近野さんと一緒に小さいエリアを見に行くことにした。途中、大西さんが沢で華麗に釣り竿を振っているのを谷の上から眺めた。見ていると、さっとヤマメがかかる。5匹(人数分)ゲットしましたよ~とニコニコしているのを見て、吉田さんが羨ましそうに「俺も釣りやろうかな~」と呟いていた。たぶん性格的に向いていないんじゃないかと思うけど…。

沢を離れて尾根を登っていくと、吉田さんと近野さんが来ないので心配していた。近野さんの足取りが弱々しいのを見て、このまま一緒にた行動していたら明日の帰りが大幅に遅れると吉田さんが判断し、いまから車に帰れと説得していたらしい。足の裏に大きなマメができていて痛そうだなあとは思っていたが、近野さんは常時マイペースで弱音とか吐かないので、さすが付き合いの長い吉田さんならではの配慮である。近野さんは登山道に向けて別ルートへ向かい、私は吉田さんとピーク近くで合流した。今日の行程は割と時間がたっぷりあったので、吉田さんがJETを4人でスタートした時の話や珊瑚洞のログハウスを作った時の話をしてくれた。

吉田さんに斜面を任せて尾根を超え石灰があるはずのエリアを歩くも、地質図通りに石灰が出てこないので、合流地点に向かって斜面を降りていくことにした。途中、石灰がちらちら出てきた。だが、自分のスタミナが切れかけていて、昼過ぎには石灰を見るために斜面を登り返す気持ちは早くも薄れていた。15時過ぎに早々とテンバ候補地に着き、しばらくすると吉田さんから連絡が来たので再び合流した。蚊に襲われながらハンモックを吊り終わったころ、縣さんから連絡が来て、大西さんと縣さんでヤマメをたくさん釣ったので、火を焚いておくようにとの指示だった。昨晩に引き続き、塩焼きヤマメパーティだ。

昨晩の苦労から焚き火の着火をマスターした吉田さんがあっという間に火を起こした。大西さんと縣さんが釣ってきたヤマメは大小合わせて18匹。食べる人が1人減ったので、それぞれ好きな焼き加減で、お腹いっぱいヤマメを堪能した。明日はやっと帰れる。

ヤマメパーティー
ヤマメパーティー


本日の高低差 テンバ960m ピーク1370m テンバ1112m 合計668m

翌朝、一人で早起きして、焚き火の残り炭に火をくべていると、突然バキッという音が聞こえた。私のところからは樹の陰で見えなかったが、なんと吉田さんの買ったばかりのハンモックが真っ二つに裂けていた。私がAmazonで買った2500円のカヤ付きハンモックなら壊れても納得だが。一体どんな使い方したらそうなるんだろうか。最終日でよかった。

再現画像

行きに5時間以上かかった道を戻るには、下り基調とはいえ辛かった。かかとの靴ずれが痛いのか足の裏全体が痛いのかよく分からなくなっていたけれど、あとは帰るだけと思えば、まだがんばれそうだった。しかし、他の3人はまだ生きが良さそうだし、あんまり遅れては申し訳ないと思いつつ、山頂付近の構造洞窟とその周辺を探索する3人を横目に、ひとり先を急ぐことにした。露岩帯の登山道はわかりにくいので、気がつくとふらふらと道をはずれていた。まあ、方向が合ってて石灰のあるところならいいかとGPSを眺めながら露岩を乗り越えると、足元に穴が開いている。おお、こんなところに穴らしい穴が!かがみ込んで小石を投げ込んでみる。そんなに高度はなさそうだが、ひとつあればまわりにもある可能性が高い。見回してみると、下の方に怪しいくぼみもある。荷物をおいて、見に行くとこれもちゃんと岩の溶けた洞口だ。5日間も探して何もなかったのに帰り道の最後で見つかるなんて〜😂


まだ手前のエリアを探索していた3人を呼び、一つ目の穴にフリーで降りる。底から横方向に続いていたが、10メートルほどで終わっていた。途中、アナグマの骨が全身残っていた。

くぼみの方は、高さがありそうなので15mの補助ロープで降りることに。ロープが足りなくて途中でつないだけれど、イタリアンヒッチで降りているので、ヒーヒー言いながらつなぎ目をやっとこさ乗り越えた。なんとか下に降り、横方向に続いているのは確認したが、ケイビングスーツじゃないと、狭いところでひっかかりそうだったので、とりあえず上に引き返した。

思いがけない洞窟探検で残り少ないHPが更に目減りした。あと1時間は歩かないと車に戻れない。それでも下り基調だったのでまだ良かったが、最後の最後に3回位アップダウンがあって泣きそうになった。ようやく山を抜け峠に抜けた時は、洞窟から出たのと同じくらいの開放感だった。昨晩の内に戻っていた近野さんが、車の中を整理して私たちの帰りを待っていてくれた。

みんなで茶屋でご飯を食べ、まだしばらく九州に残るという大西さんとお別れして下山した。

本日の高低差 テンバ1112m 京丈山1472m 二本杉1100m 合計732m

2020年8月16日日曜日

【新洞探査】限界ギリギリ熊本合宿その2

その2 8/11-13 天主山 新洞探査

当初、内大臣川沿いから入山予定だったが、先月の大雨で林道が通行止めになり、登山口まで行くことができないことが出発直前に判明していた。検討の結果、確実に入山できる鴨猪川から穴谷を越え、天主山山頂を目指すことになった。まだ台風の影響でシトシト降る雨の中、面白味のない非石灰の古い林道を歩くだけのスタート。荒れた林道を辿っていると、斜面に線路がある。ちゃんとレールと枕木が残っていることもあれば、斜面が崩落してレールだけが空中に浮いている箇所もある。地図上では、レールの最終地点に何かの建物があるらしかったが、行ってみると、その谷のどんつきには、流されたのか壊れたのか、建物らしきものは何もなかった。あとで地元の人に聞くと、廃線は材木を下ろすためのものだったそうだ。山奥に延々とレールが敷かれてあるのは不思議な風景だった。林業の盛んだったころは道も綺麗で、人で賑わっていたのかもしれない。

谷の奥から石灰岩のエリアに入るべく、一気に稜線へ上り、登山道を天主山の山頂に向かって歩いた。時々休憩のために止まると、アブが集まってきて刺そうと(噛もうと?)する。私は刺されても数センチのアザのような腫れができるだけだが、縣さんはめちゃめちゃ広範囲に腫れが広がる。体質なのか。

稜線に石灰の露岩が現れたころには、日が暮れかけていたので、山頂の手前の登山道付近にテンバを定め、荷物を置いて周辺の洞窟探査に移った。疲れた脚を引きずって岩盤の基部を見に行くが、穴らしきものも何も見つからず、諦めてテンバに戻った。

私は最近、家の裏でカヤつきハンモックを吊るして昼寝をしている。テント持っていくよりもお手軽だし、山中では涼しくていいかと思ってそれを持って来た。そんな思惑とは別に、先月霧穴の洞内泊で、縣さんが超軽量ハンモックを持ってきていて、これはなかなか良いと言ったのがきっかけでチーム内にブームが来た、のかどうかは知らないが、他の3人もみんなハンモックを持ってきていて、偶然にも4枚のハンモックが吊るされることになった。吉田さんは買ったばかりのハンモックがすっかり気に入ったらしく、一切ハンモックから降りずにご飯を食べ、就寝。正直、日が沈むと寝る以外にやることもないので、だいたい8時から9時には寝て、6時から7時に起きるという生活になった。

生活感あふれるテンバ


しかしながら、高度1300mではハンモックは涼しいどころか寒かった。稜線を風が抜ける度に背中がスースーする。レスキューシートにくるまって、ようやくウトウトした。起きたら、ダウンジャケットに身を固めた吉田さん以外、全員口を揃えて寒くて寝られなかったと愚痴っていた。ハンモック山行ビギナーなので、失敗も致し方なし。

本日の高低差 パーキング600m 稜線1514m テンバ1475m 合計953m

前半の探査のメインエリアは、内大臣川流域から広河原なので、2日目は天主山山頂を越えて、高度差800m下の谷へ降りて行かなければならないハードコースだ。途中、縣さんが上の方の斜面で短い洞窟を見つけた以外、特にめぼしい成果もなく、沢を下って内大臣川に着くころには、私は寝不足と靴ずれで、かなり疲労が溜まっていた。縣さんも、広河原の岩盤が立派なのを見て、これはぜひ探したいと言ったものの、今回はちょっと無理そうと諦めて、川の横にテンバを作って、また背中をスースーさせながらハンモックでウトウトした。

本日の高低差 テンバ1475m 山頂1494m 谷下580m テンバ744m 合計1097m

3日目はまた天主山山頂に登り返し、登山道を降り、車に戻る計画。つまり、また800m登って800m降りるわけ。といっても、さすがに直登ではなく、1200くらいまでは、傾斜のゆるい、所々土砂で壊れた林道をうねうねと登っていく。洞窟も見つからないので、テンションは上がらない。山を降りたら焼肉を食べるぞーというモチベだけで、それぞれ重い足を進めた。山頂を過ぎ、登山道に入ってしばらくして、縣さんが遅れ気味の近野さんを待つことになった。道標がまばらでわかりにくく、道を外れる可能性がありそうだ。吉田さんと私は、延々と続く下り坂の登山道を無言で降りて行った。林道まで出た時には、さすがに二人ともほっとして、えらい登山道だったねーと笑った。

停車場に着くと、たくさんの車が停まっていた。消防の赤い車とアンテナを見て、吉田さんが、おい、誰か遭難したみたいだぞ、と言ったので、えーそれは大変と思いながら、車を開けていると、吉田さんが消防か警察の人と何か話している。なんだろうと思ったら、吉田さんが、おい、俺たちだぞ、という。レンタカーが連日停まっていたので、誰かが心配して通報したが、登山届けを出していなかったので、昨日から捜索に入ったらしい。そういえば、昨日の午後、ヘリの音が聞こえたなあと思い出した。まさか自分が探されているとは夢にも思わず。

普段よく行く岐阜や三重ではメジャーな山に登らないし、そもそも登山道を歩くことが稀だったり、石灰の様子次第で行程が変わるので、登山届を出すということをすっかり失念していた。

届けてなくて、すみません、と謝ったが、レンタカーも16日まで借りてるし、まあ縦走してるんだろうと思ってました、無事で良かったです、と案外にこやかに対応してくれた。全行程とメンバー全員の個人情報を聴取され終わった頃、ちょうど縣さんと近野さんも下山してきた。

レスキューチームの中に、消防でも警察でもない、山に詳しいおじいさんがいて、私達が車の横に干していたケイビングスーツを見て、これは穴谷の穴に潜ってるんじゃないかと思っていた、と言ったので、谷に穴あるんですか?と聞いたら、知っとるが、絶対教えん!と突っぱねられた。地元で生まれ、この辺りの山のことは庭のように知っていて、消防や山仕事の若い人たちを訓練していて、足跡見たら何人入ったかもすぐわかる、などなどの話をされていて、なかなかお喋り好きなおじいさんだった。私達には無理に聞き出すつもりは全然なかっけれど、穴については最後まで絶対教えん!を繰り返していた。

レスキュー隊が全員帰ったので、装備を洗って、下山した。後半の計画から合流予定の沢屋の大西さんと待ち合わせ、近くのレストランに焼肉を食べに行った。ご飯を食べながら、2日ぶりにLINEを開けたら、レンタカー会社を通してか、私の親にも連絡がいっていて、今朝から心配と叱りのメッセージが母と姉から入っていた。熊本に行くとも山に行くともなんとも言っていないので、突然熊本の田舎の警察から連絡が来てわけがわからなかっただろうと気の毒に思う反面で、あー面倒と思いながら、説明と謝罪に追われた。

晩は、また道の駅で寝た。外で大西さんと談笑する縣さん近野さんを横目に、吉田さんと二人、クーラーを効かせた車内でウトウトしていると、いつのまにか後ろの座席と荷物置き場が寝床に早変わり、コンパクトカーの車内にギューギュー詰めで4人が寝た。だが、後ろはさすがに狭かったのか、朝起きると、縣さんも近野さんも外で寝ていた。運転席も中途半端にしか座席が倒れないので快適な寝床ではなく、寒いハンモックと同じ程度にウトウトできただけだ。山は寒すぎ、下界は暑すぎて、ぐっすり寝るのに適さない。

本日の高低差 テンバ744m 山頂1494m パーキング600m 合計1644m

その3 8/14-16 京丈山に続く

【新洞探査】限界ギリギリ熊本合宿その1

その1  8/10 ガシラ洞探検(新洞)

シラガ岳の尾根にある竪穴だからガシラ洞(縣さん命名)


朝10時に阿蘇くまもと空港で吉田、縣、近野をピックアップ。台風5号が南を通るらしく、空模様が怪しい。買い出しをして、白滝公園に着いたころ、強い雨が降ってきた。雨雲レーダーによれば、1〜2時間後にはあがる予報なので、公園向かいのカフェでお茶をして時間をつぶす。

縣さんのオヤツ、カメロンパン


雨脚が弱くなったので、白髪岳への林道へ向かうも、すぐに「通行止め」の看板にぶち当たってしまった。人吉ほどではなくとも、先月の大雨の被害は熊本のいたる所に出ているようだ。しかたなく、南から国見岳を越える遠回りの道へ切り替え。1時間弱、やや荒れた山道を走り白髪岳山頂付近に停車した頃には雨も弱まった。


10分くらい歩くとガシラ洞の洞口に着く。白髪岳の尾根は、苔生した露岩がたくさんあり、雰囲気の良いところだ。近野さんと吉田さんが測量をやってくれるというので、私は縣さんに続いて洞内に降りる。下向きのクラック状に開いた第一ピッチの底には縣さんが広げた泥まみれの隙間があり、チムって降りるとまた狭い岩の隙間、その先からが未踏の竪穴だった。15メートルくらいのピッチに縣さんがアンカーを打って降りると、底に穴があり、まだ続いている。だが、螺旋状の狭いクラックで通り抜けができない。縣さんと代わりばんこでチャレンジするが、どうしても身体のどこかがつっかえて抜けられない。下向きなので、ぐいぐい行って戻ってこられるだろうかという不安もある。結局、先は諦めて、ここで終わりとした。残念だが、最後のピッチは天井が垂直に高く、十分に立派な空間だ。

探検班の役目は終わったところで、測量班は降りてくる気配がない。最終ピッチを登り返すと、降り口のもっと手前で近野さんが一人で測量をやっている。吉田さんは、二つ目の狭道で胸板が引っかかって先に進めないのだそうだ。私と縣さんが最終ピッチをもう一度降りて測量を完了した。穴を出る頃にはもう暗くなりかけていた。夕暮れのアブから逃げるように車に戻った。

停車場に戻ると、草むらに吉田さんの新品のガーミン(GPS)が落ちていた!出発前に近野さんに使い方を教わっていたのに、1mも進まない内に落としたらしい😓失くさなくてよかった。再び雨が降り出した。慌てて装備をレンタカーに放り込み下山完了。

計画が押して、時間が遅くなったので、五木村にはご飯を食べる店もコンビニもない。それならと、翌日の活動エリアに移るべく、二本杉峠を越え、1時間半くらいかけて美里町へ下りた。夜中前に着いた大きめの道の駅にはキャンピングカーが一台停まっているだけで、コロナの影響だろうか、お盆休みとは思えないほど閑散としていた。下界は蒸し暑く、夜中にまた激しく雨が降ってきて寝苦しかった。

本日の高低差 パーキング1175m 尾根1230m ガシラ1191m  合計94m

その2 8/11-13 天主山 につづく


2020年7月9日木曜日

【新洞探査】岐阜県・親谷(2020.6.21)

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活動内容:山狩り(新洞探査)
日程:2020/6.21
入洞洞窟:なし
場所:岐阜県揖斐郡揖斐川町・親谷
天候:
参加者:あゆみさん 岡さん
使用車両:あゆみカー おカー
会計:
グルメ:
記録:近野(記録のみ)
電波: 
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8時 現地集合(橋のところ)

16時半 下山

蛭とカヤがひどく、積雪時の入山が好ましい

【ファンケイビング】無双洞(2020.6.24)

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活動内容:ファンケイビング
日程:2020/6/24
入洞洞窟:無双洞
場所:和佐俣山
天候:
参加者:おかざ、むぎま、まさと、やっすー
使用車両:
会計:
グルメ:
記録:近野(記録のみ)
電波: 
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9時 川上村道の駅集合
10時 入山
14時 下山

【新洞探査】郡上市八幡周辺(2020.7.4)

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活動内容:山狩り(新洞探査)
日程:2020/7/4
入洞洞窟:なし
場所:岐阜県郡上市八幡
天候:小雨
参加者:まさと、あらきんぐ、大西さん
使用車両:まさカー、大西カー
会計:なし
グルメ:なし
記録:近野(記録のみ)
電波:  広範囲での活動のため報告なし
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9時半 入山 GU洞周辺の山狩り

14時 いったん下山し、熊野神社付近から北側へ入山

5時45分 下山

2020年7月8日水曜日

【測量・探検・残置物の撤去】霧穴(2020.6.27-28)

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活動内容:探検、一部再測量、BC残置物の撤去
日程:2020/6/27-28
入洞洞窟:霧穴
場所:三重県度会郡大紀町
天候:快晴
参加者:あゆみさん 近野さん 岡さん お母さん 縣さん
使用車両:あゆみカー 近野カー おカー 縣カー
会計:なし
グルメ:ベジタリアン鍋(伝聞)
記録:近野(27のみ参加)
電波:  洞口OK(Docomo)
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そもそもは、中西くんのSRTデビューを目的とした計画であったが、主役の中西くんが体調不良で欠席となった。

8時 道の駅木つつき館 集合
   近野は、車が不調で10分ほど遅れました。今、ブームとなっているプラグの故障だった。
   びくびくしながら、急峻な登りを含む林道へ進む。
10時半 ぼちぼち入洞

   近野、おかざは、D支洞奥の測量の残り
   縣、お母さん、あゆみは、最奥近くのBCへ向かい、残置装備の回収

15時ごろか 測量終了:D支洞奥の水流沿いは記憶よりも過酷で、二人とも溺ぼれそうになる
      ロープは残置した。ダブルで降りるにはロープの長さがギリギリな気がして。

   近野、おかざは、宿泊予定のABCへ寄り、風よけのブルーシートを設置。
   そのまま、最奥へ向かい、残置装備の回収チームに参加する。
   最奥へ行く前の、巻き尺ピットの下降点で、回収チームに合流。
   水を吸ってずっしり重いウェットスーツや、かさばるディギング道具を詰め込んだケイビングバッグを、8個くらい引きずって、再びABCへ戻る。
   いつも大人しいお母さん(まみちゃん)が、イキイキとして嬉しそうだ、どうやらこいつも辛いときに喜びを感じるタイプだと確信した。

16時 ABCに戻り、近野はすぐに荷造りして、出洞する

17時ごろ 出洞
19時 下山完了

縣さんがハンモックを試しに持ってきていたので、どんなんか試したかったが、またの機会に。

翌日は寿司屋のバイトがあったのだ。
当初は、洞内で寝てから朝出洞しようかと予定していたが、無駄に宿泊道具を持ち込んでジメジメした洞内で寝ると思うと、夜のうちに出て、家のベッドで寝るほうがいいや、と考えなおした。

28日は、昼の12時半には全員出洞完了した。

回収した装備は、一部、洞内に残したようなので、また中西くんが元気になったら、取りに行きましょう。


2020年5月19日火曜日

【活動】佐伯合宿(2020/1/2-5)


【探検・山狩り】佐伯合宿 前高大明神の穴・尾越鍾乳洞(2020/1/25
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活動内容:探検・山狩り

日  程:2020年1月2日(木)~5日(日)

入洞洞窟:2日 【探検・山狩り】前高大明神の穴とその周辺 
     3日 【探検・山狩り】木浦鉱山周辺
               (蓮光寺湧水、名称不明坑口、尾越鍾乳洞)
     4日 【観光・探検・山狩り】稲積水中鍾乳洞、前高大明神の穴、
                   ほたるの学校前の水穴
     5日 【観光】鵜戸神宮 解散

場  所:大分県佐伯市、豊後大野市、宮崎県日南市 

天  候:概ね晴れ

参 加 者:吉田隊長、マサトさん(23日)、マミさん(24日)、
     おざわさん(34日)、みほちゃん(2日)、かわの

使用車両:レンタカー ハイエースバン1

  計:宿泊 基本料金1,000円/泊+お気持ち(各自支払い)、
稲積水中鍾乳洞入館料1,300円/人、レンタカー3日間36,850

グ ル メ:道の駅やよい、河野母作おせちと勘八刺身・叔母作ごまだしうどん、
 回転寿司マルマン、臼杵みなと市場

宿   泊:投げ銭ゲストハウスさんかくワサビ

  録:かわの

  波:洞窟の中以外は電波が弱いところもありますがだいたい通じます。
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 みなさまこんにちは。昨年12月からJ.E.Tに入隊した河野(かわの)と申します。ケイビング超初心者です。はじめに、今回投稿までに非常に長いお時間をいただきましたこと、心よりお詫び申し上げます。

それでは、このような投稿をすること自体初めてなので、至らないところが多々あるかと思いますがどうぞよろしくお願いします。少し長いですが、ゆるりとご覧ください~。

↓↓↓↓↓

J.E.T佐伯合宿 活動報告

1日目】12日(木)
午前11時 レンタカー手続き
詳しくは書けないが、今日この日に至るまで、私(かわの)は年末から今回の計画遂行に向けて様々な障害が発生し、幾度の計画変更を余儀なくされたことにより吉田隊長をはじめJ.E.T諸先輩方他大勢の人を振り回していたことに心底凹んでおり、心が落ち着かないまま2020年を迎えていた。そして合宿開始当日。メンバーを迎える立場の私はレンタカー屋さんで生涯2度目の運転となるハイエース・バンを調達し(普段は2-4人乗り乗用車使用)ビビりながらもJR佐伯駅へと走らせた。

午後0時すぎ~230分頃 JR佐伯駅にメンバー集合
JR佐伯駅に到着後、すぐにマサトさんをピックアップした。初めましてのご挨拶。話しやすそうな方で内心ホッとした。13時頃マミさんが到着、またまた初めましてのご挨拶をした後、時間があったので2人を近くの土産物屋「海の市場まる」にご案内した。店内を物色中、今晩の打ち合わせ(飲み会)の話になった。するとなぜかさっき初めて会ったとは思えない感覚で意気投合し速やかに酒の肴の購入に至った。

今回は、私と同じく12月に入隊したばかりの新人おざわさんとみほちゃんに、なんと洞窟王の吉田隊長と大先輩のマサトさん・マミさんが私の地元、佐伯市に来てくださるという、私にとってはなんとも恐れ多い合宿であった。(我々新人3名は10月のCiao!岐阜洞窟王コースに偶然一緒に参加したことがきっかけでJ.E.Tに入隊し、初の活動参加なのであります)。

その後、吉田隊長とみほちゃんも無事に到着し、途中「道の駅やよい」で遅めの昼食を取ってから本匠へと向かった。午後330分頃 大分県佐伯市本匠因尾に到着。

佐伯市本匠 前高大明神の穴を探検・周囲の石灰岩地帯で洞窟探し
 (写真)神社の右横に複数ある穴。中に入ると隣の穴に続いていて所々外界が見える。洞窟に到着するとすぐにマサトさんとマミさんが何のためらいもなくまるでスライムの様にスルスルと洞窟の中へと吸い込まれていく。この様子を見て(すごい、これがケイバーなのね!!)とどこからどう入っていいのかわからないケイビング初心者の私は妙に感動した。頑張って付いていかなくては。

前高大明神の穴
 
 洞内をあちこち探索すると獣骨とゲジゲジ(全長7-8㎝くらい。デカい)・カマドウマが観察された。その後、神社に向かって左側の石灰岩~道路沿いのクライミングウォールも探索したが洞窟は発見できなかった。午後545分頃 出洞・探検終了

ゲジゲジ。おっきい。

 探検終了後、着替えて宿泊先のゲストハウスへと向かった。今日は全員同じ宿に宿泊。お正月だからか我々以外に客はいない。皆で仲良く2段ベッドの場所取りなどをし、まるで部活の合宿のよう。夜はゲストハウスの公共スペースを借りて宴会をした。日中は緊張していた私も、我が家のお節や佐伯の料理を皆が美味しいと言って食べてくれて、有難いなぁと思い気が緩みだしていた。ところが隣にいるみほちゃんは食欲がない。そういえば彼女はお昼も飲み物だけしか取ってなかったはず。「大丈夫?どうかしたの?」聞くと「なんだか疲れてしまったので、先にシャワー浴びて休みます。すみません。」とのこと。そういえば本匠の洞窟に行った時もみほちゃんはほとんど中に入ってなかったなぁ。そして9時過ぎ、みほちゃんと入れ替わるかのようにおざわさんが宿に到着した。吉田さんの大ファンだという明るい雰囲気のおざわさん。来るや直ぐに吉田さんの隣に座り話しだした。マミさんもご機嫌でお酒が進んでいる。一気に場の賑やかさが増し、その後もしばし宴会は続いた。

2日目】13日(金) 朝、悪夢のような出来事が
朝起きると、みほちゃんの体調が悪化していた。顔色が悪いしすごく辛そう。幸い近くの病院で診てもらえることになり、すぐに病院へ。彼女はなんとインフルエンザ(!)で高熱が出ているとのことだった(そっか~、だから昨日から元気がなかったんだ~。きっとすごく我慢させちゃったのかも?涙)。この時は本人も残りのメンバーもとてもショックだった。みほちゃんは洞窟探検どころではなくなってしまい、薬を処方してもらって我々の宿から駅前のホテルの個室に移動し安静にすることになった。一旦宿に戻り、みほちゃんが移動の支度をしている時、今度はマサトさんが「…実は嫁さんがインフルになったって連絡あって、今日中に滋賀に帰らんとあかんから、残念やけど予定を変更して夕方には佐伯を出たい。」と言い出した(えっっ!?)。すると立て続けに吉田さんが「俺も~なんか喉?調子悪いかも~?」と言う。(まじ!?合宿これからどうなるの??)と私の脳裏に大きな不安が過ったことは言うまでもない。そしてみほちゃんをホテルに送り届け、再び病院へ。吉田さんは同じくインフルエンザの治療薬を処方されていた。しかし「熱はそれほどないみたい。動けないほどじゃないから、薬さえ飲めば大丈夫~♪」と言ってくださったので(ホッ、良かった~)、午後から慌てて仕切り直し、5人で宇目へと山狩りに向かったのであった。

午後1時~ 佐伯市宇目木浦鉱山 蓮光寺湧水
木浦鉱山地区に到着し、まずは蓮光寺へ。湧水の湧き出し口を見てみたが周辺に入れそうな洞は見当たらなかった。この日は水位が随分と下がっていたが、ダイビング装備がないため湧き出し口から先に進むことは出来なかった。
足元に水が湧いています

2時~ 木浦鉱山で鉱物採集
続いて、せっかくだからお土産にエメリーをもって帰ろう♪と鉱物探しに向かった。エメリー鉱を採掘していた場所も既に閉山しており坑口も閉鎖されているが、歴史の長い木浦鉱山では一番最近まで鉱業が続いていた場所。曲がりくねった細い林道?は舗装こそされているものの痛んでおり、落石や木の枝が散在していてアドベンチャー感満載。そこを頼りないハイエースが行く。車ごと転落しそうでこれ以上の運転は無理、というところで運転を隊長に代わってもらった。隊長、すごく頼もしいです。おざわさんは隊長に言われるがままに道端に生える草木や枝を抑えて車を通してくれた。それなのに容赦なく彼を置いて先に進む隊長。(もしやこれはJET入隊の洗礼…!?)と私は内心ビビっていた。道が少し開けたところで駐車し、辺りに転がっているエメリー鉱らしき黒い石を拾った。エメリーは非常に硬い粒状構造の鉱石で、コランダムと磁鉄鉱など複数の鉱物が混合されて出来た鉱石。道路のすべり止めや研磨剤として使用されていて日本で鉱業製品として唯一産出していたのが木浦鉱山なのであります。その後、場所を移動し古い坑道跡を探検した。

昼食をとった後、皆で鉱物探し♪
 
 午後3時~ 坑道跡を探検
 横に真っ直ぐ2-300mくらい続いて石灰岩?の岩盤で終わっていた。木浦鉱山は錫や銅や鉛など多種類の金属鉱物を産していたことで知られているのでここもその一つだと思われる。坑口から入って50m程で左側に分岐がありその奥は10m程度で行き止まり。そこには二次鉱物(孔雀石?緑青?のような緑色の鉱物)が天井の一部に生成していた。
坑口を出て車に戻り、本日の最終目的地・尾越鍾乳洞へ向かっていると吉田隊長が「あれ?俺の携帯がないんだけど~??さっきまであったはずなんだけど~?」と言う。聞けばさっきエメリー鉱を拾った場所の可能性が濃厚と言う。(えっっ!?そこからはもう車で20分くらい走ってきましたが!?・・・今日の本命はこれからなのに~・・・。)そう私は心の中で思いながらも仕方なく元来た道を戻った。
途中のアドベンチャーロードの運転は吉田隊長にお願いし、エメリーを拾った場所まで戻った。すると、「携帯あったーーー!!!」。(よかったよかった。)急いで来た道を戻り、いよいよ尾越鍾乳洞へ。洞口へ到着した時には既に午後5時前になっていた。
何だか分からないけど綺麗な二次鉱物が

午後5時~ 尾越鍾乳洞
活動に残された時間は賞味1時間。ここは既存洞であるが、洞口から50メートルほど斜め下に降りたところが狭く土砂が埋まっておりその奥にあると言われているホールへ行けなくなっている。ここをマサトさん、おざわさん、隊長が交代しながらスコップとバールで土砂を取り除いてくれた。マミさんと私は洞内で待機。その後幾分か奥へ進めるようになったが、ホール迄はまだ随分かかる模様。右奥の隙間から風が来ているため、この奥に洞が続いていることは間違いなさそうとのことだったが、残念ながら今日はここまで。ホールにはたどり着けなかったが、奥に続く可能性が見えてきて嬉しい。急いで佐伯市街に戻りマサトさんを佐伯駅に送り届けこの日の活動は終了。夕食は回転寿司。
ディギング中

この隙間の奥から微かに風がきます

  
3日目】14日(土)
駅前のホテルで休んでいたみほちゃん。少し体調が回復したそうで、この日帰宅することになった。佐伯駅までお見送り。昨日木浦で拾ってきたエメリーをお土産に渡しここでお別れすることに。残念だけどまた来てね~。お大事に~!!

そして残りのメンバーからリクエストのあった稲積水中鍾乳洞へと出発した。車で走ること1時間。佐伯市から豊後大野市へ入っていた。ふと車窓をみると川沿いに見事な柱状節理があちらこちらで見られる。そう、ここ豊後大野市は大昔の阿蘇山噴火の火砕流で地表が覆われている町。ジオパークにも認定されていて地質学的に面白い場所がたくさんあるのだ。そこでなぜか「お前なんか歌ってみろよ。」と吉田隊長がおざわさんに投げかける。「んんん~、ちょっと考えます!」と健気なおざわさん。運転手の私は黙々と目的地へと走り続ける。マミさんは山道を走る車に酔ったのかお休みモードに入ってしまった。
あと少しで目的地の稲積へ到着という頃、おざわさんが「出来ました!柱状節理ラップ!!」と言い車内で唄ってくれた。「…Tu tu tu tu … チュウジョウ、チュウジョウ 柱状節理~♪Yeah!!」こんな感じだったような。私は思わず大ウケして爆笑してしまった。だが、ほかの二人はなぜかシ~ンとしている。1ミリもウケていない。なぜ??・・・せっかく誕生した“柱状節理ラップ”はこうして幻となった。ほどなくして稲積水中鍾乳洞へ到着。

午後030分~ 豊後大野市 稲積水中鍾乳洞(観光)
さあ観光だ~!ん?観光のはずなのに、なぜかマミさんはヘルメットとライトにグローブを持っている。(どうして??)と思ったが、洞内に入ってその理由が分かった。観光遊歩道を歩く傍ら、支洞があれば通路を外れどんどん奥へ入っていくマミさん。(そうか、なるほど観光洞でもこんな楽しみ方があるんやな!!)と感動する私。吉田隊長は洞内の水の流れた方向や観光洞の整備について説明してくださり、なんだか贅沢な時間を過ごすことが出来た。水中鍾乳洞が売りだけど、観光できる水中の鍾乳石は少ない印象。水中なんだから陸上から見えなくて当たり前か。隊長の説明によると観光洞を整備するにあたり、エスマイトで岩盤を発破し一部をモルタルで塗装しているそう。自然のままの部分ももちろん残されているが、人工的に整備された部分が多いことが分かりちょっと残念。
来訪者用のノートに”洞窟王参上”のサイン

水の色が美しいです!
 


鍾乳洞を出た我々は、併設されている昭和的な懐かし博物館へ。この後なぜか隊長をモデルにした写真撮影会が各所で行われた。


館内の昭和風座敷に違和感ゼロの我が隊長




午後3時~ 佐伯市本匠 前高大明神の穴とその周辺

 再び初日に訪れた本匠へ向かい前高大明神の穴へ。マサトさんが2日に見つけた奥の岩を隊長がどけてくれたがその先はすぐに行き止まりだった。上部は固い岩盤ではなく砂が混じっており、いずれ壊れるとのこと。総じてここの洞は浅い模様。すぐに出洞し周辺の石灰岩地帯を探してみたが目ぼしい洞窟は無かった。ここはロッククライミングをしている人が多かったです。




・ほたるの学校前(番匠川沿い)の水穴
 その後、番匠川沿いに車を走らせ洞窟のありそうな場所を探したところ、水穴を発見。
穴は川面にあり、上(陸上)からそこへ続く洞を探したが見当たらなかった。水穴の高さは30㎝程度、幅80㎝程度(目視)、奥行きは不明。

この水穴の奥はどうなっているのでしょう?

 
本匠にはこんなところが何か所かあります
  
本匠はいい感じに溶けた石灰岩が番匠川沿いに広く展開していて、探せばあちこちに穴がありそうな雰囲気。今回はタイムアップとなり残念ながらここで終了。マミさんのフェリーの時間が近づいてきたので皆で臼杵港へ。軽く夕食を済ませマミさんとはここでお別れ。また来てくださいね~!!佐伯に戻り本日の活動を終えた。


4日目】15日(月)
朝宿に向かうと、おざわさんが体調悪いと言う。今日は3人で何をしようかと昨夜は言っていたのだが、仕事も溜まっているし早々に大分空港に向かい休みたいとのこと。残念だけど無理をさせてはいけないので、急遽おざわさんを佐伯駅に送りここでお別れとなった。
 私と隊長の二人だけとなってしまったので、ここでレンタカーを返却。ふと、私もなんだか気持ちが悪くなってきた。不安を感じた私は吉田さんにインフルエンザの治療薬を1錠分けてもらい慌ててそれを飲んだ。その後、時間があったので、吉田さんを宮崎県の鵜戸神宮に案内した。

宮崎県日南市 鵜戸神宮(観光)
 海蝕洞窟の中に神社があるというので初詣がてら行ってみたが、吉田隊長の話によると海蝕洞窟の定義が「洞口の幅より奥が深くないとただの岩陰」となるそうで、ここは厳密には洞窟とは言えないらしい。残念。運試しをして宮崎空港へ向かい解散となった。
鵜戸神宮。左奥の岩陰にお宮があります。

【合宿終了後】
次の日、合宿メンバーの皆に連絡を取ると、なんとおざわさんとマミさんが高熱を発しインフル様症状になっているとのこと。そして、帰省したマサトさんも奥さんのインフルをもらってしまったと言っていた。(おいおい、ちょっとしたインフル集団感染じゃん。)幸い私は昨日もらった薬が効いていたようで大事には至らなかった。このことを知ったみほちゃんはすごく申し訳なさそうにしていたけれど、いま心から思うことは、あれがインフルで本当に良かった!!コロナだったら今頃どうなっていたことか、、、!ということ。いろいろありましたが、参加してくださった皆様、本当にお疲れさまでした!!

***長文をお読みいただきありがとうございました!

以上

2020年4月28日火曜日

【スーパーファンケイビング】平尾台へ行こう(2020/3/28、29)

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活動内容:ファンケイビング
日程:2020/3/28(土)~29(日)
入洞洞窟:
 28日 千仏鍾乳洞、岩屋第二洞窟、岩屋第一洞窟
 29日 目白洞
場所:福岡県北九州市
天候:28日 雨、29日 晴れ
参加者:石井、かよ、近野、吉田(29日のみ)
使用車両:カマル号、レンタカー 
会計: 宿4人部屋 9680円(税込み)、千仏鍾乳洞 900円/人、目白洞 800円/人(探検ルート)、レンタカー2日間5690円
記録:近野
電波:  洞窟内以外はほぼ通じます
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プロローグ
私は、毎年春(3月~4月初旬)はラオスの洞窟へ行くと決めている。
今年も、早々に計画をスタートし、現地の通訳・ガイドと相談したり、チームメンバーを募ったり、フライトチケットを買ったりと、ワクワクと準備を進めていた。

ところが、2月の終わりにコロナウィルスの感染拡大が大きく報じられ始め、勤め先から海外渡航禁止令が出て、あっけなく春のラオス洞窟行きが中止になってしまった。

せっかくの計画が流れてしまい、ショックを受けたのだけど、
実は、行かなくて済んでホッとする気持ちもある。
ラオスへの長期遠征と言うといかにも楽しそうだが、現地ではあれこれの交渉に疲れ、洞窟で疲れ、金は無くなり、勤め先の人々からは冷たい視線を受けるなど、ストレス要素が多すぎるのだ。
そのストレスのせいで、毎年出発が近くなると、少し体調が悪くなり、帰国したあとも、しばらくは鬱々と毎日をすごす。

それでもなお、私は基本的に日々、ラオスに行くのを楽しみに生きている。日常でつまんないことがあっても、ラオス行くからいいや、と思うと気が晴れる。
様々なマイナス要素を考慮しても、まだ見ぬ洞窟の行方を想像するとワクワクするし、何より、あのノンビリしたシンプルな国がお気に入りなのだ。

そんな悲喜こもごも、心の拠り所であるラオスに行けなくなり、突然の虚無感に襲われる。
このままでは世の中を恨んで、サイコパスとなり、連続殺人事件でも起こしそうなので、気晴らしに国内のステキな洞窟に行き、超ファンケイビングしよう!と、もう一人のラオス隊メンバー・かよちゃんと思いついたのがこの平尾台ファンケイビング。

ステキ洞窟の宝庫と思われる平尾台だが、ほとんど行ったことなくてよくわからないので、地元ケイビングチームかまねこのメンバーでもある石井さんを引き込み、計画をスタートしたのだ。

計画段階において、何かとテキトウで行き当たりばったりな私を、細かくサポートし、叱咤激励してくれた石井さんに、この場を借りて感謝の意を表します。


28日 けっこうな雨
7:20 名古屋小牧空港発 FDA301便にて福岡へ
8:55 福岡空港到着
空港近くでレンタカーを借り、高知からフェリーでやってくる石井さんを迎えに行く。
福岡空港から平尾台は1時間半以上かかり、けっこう遠い。でも北九州空港に名古屋からの便が無いので仕方ない。

10:40 空港から平尾台への途中にあるJR志井駅まで来てくれた石井さんをピックアップし、平尾台自然観察センターへ

11:20 広島からカマル号というポンコツ車で走ってきた、かよちゃんと合流
自然観察センターはコロナ感染拡大を避けるためにクローズしているが、職員のみなさんは出勤されている。

事前の計画では、雷神洞という渋い名前の洞窟へ行くつもりだったけど、雨天時は増水するらしいので、予定変更して千仏鍾乳洞の探検ルートでまったりすることにする。
前もって、活動計画を連絡してあった自然観察センターに、予定変更の連絡をしてレッツゴー。

と、思ったら、千仏鍾乳洞も現役水流が流れる洞窟ゆえ、この日の雨の影響で、奥のほうは増水の危険があるため、観光ルートを外れて照明のない場所へ行ってはいけない、と注意を受ける。

11:30 入洞
まぁいいや、観光しよう。と観光ルートを行こうとしたが、気づくと石井さんの目はランランと光っており、照明がある場所から外れはしないが、歩きやすい舗装されたルートからは外れ、水の中にジャブジャブ突入し、石灰岩の壁をよじ登り、私とかよちゃんを驚かせた。

いつも大人しい人だが、すごいはしゃぎっぷり。
これがファンケイビングだ!と改めて学ばせてもらった。
私ときたら、すっかり洞窟慣れして、「歩きやすくて濡れないところを歩きたい」と思ってしまう。自分を見つめなおす良い機会になりました。

むー、みごとなキーホールパッセージ

スカラップもみごと
14:30? 千仏鍾乳洞 出洞
次の目的地は、平尾台エリア外にある岩屋第2洞窟。車で40分程度の移動。

15:30 岩屋第2洞窟 入洞
神社の横から林の中に進んでいる車道へ入っていき、車道の終点に駐車スペースと東屋(あずまや)あり。
雨の中、そさくさと着替えて、特に期待せずに無造作に入洞。
洞口は、東屋から3分くらい歩いたところにあるが、周辺は石灰岩の露岩が顕著で、なかなか魅力的な場所だった。

洞内は乾いていて、規模は大きくないが、過去の水流を想像させるトレンチ形状。どんどん奥へ行くと、少し広めの通路に出たり、また狭くなったり。
そのうち、天井の低い砂地の先を、水流の跡を追って進むが、狭くなって行き止まりに。

石井さんが持ってきた測量図を見せてもらうと、行き止まりの手前あたりに、ホールへ出られる支洞があると書かれている。「カニの横ばい」という、そのルートの名前を頼りに、入り口を探してみると、明らかに人が出入りしたような雰囲気の天井の低い隙間を見つけて、入ってみる。

空間は広いけれど、天井が低いので、ヘルメットを外さないと、頭がつかえて正面を向けない。
地面がへこんでいる場所を選んで進まないと、天井に挟まれて詰まってしまう。
その状態で、10mくらい進んだか?
ファンケイビングなのに、こんな精神力を試される狭いルートがあっていいのか?
と、疑問に思っているうちに、頭上の天井が途切れて、立てる場所に出た。
地面が砂なので、匍匐前進でも痛くないから良かった。

ルートの入り口で待機している、かよちゃんと石井さんを呼んで、彼らが来る間にホールを見物する。ホールの奥には、またトレンチ状の水路があり、まだ先へ行けそうだが、出洞時間が迫ってきたので、後続の二人とひとしきり見学して、引き返した。

「カニの横ばい」は、名前がちょっと合わない。カニだったら横向きに進むはずだけど、このルートは前向きの匍匐前進だ。
ともかく、期待してなかった割には、スリリングで楽しめる洞窟だった。

17:05 岩屋第2洞窟 出洞

岩屋第2洞窟から100mほどの場所に、見学自由の管理洞窟・岩屋鍾乳洞(岩屋第1洞窟)があるそうなので、そちらも見に行く。
「管理洞窟だから、ケイビングスーツ着なくていいよね」と普段着で入洞したが、このフレーズを言った後には必ず後悔することになっているのを知っている。

岩屋鍾乳洞前の神社①

岩屋鍾乳洞前の神社②

17:30ごろ 岩屋第1洞窟 入洞
岩屋第1洞窟は、入り口に照明スイッチのボックスがあり、見学者は自分でスイッチONしてから中に入るシステム。
スイッチONすると、ボックスの上にある回転灯が回り、照明がついていることを知らせるギミックあり。

洞窟内は、ほぼ水平で直線ルート、1~2か所の支洞もループしているので、迷う心配なし。
少し狭くて、意外に長い。
ケイビング初体験の人とかにはちょうどよさそう。

そしてやっぱり、気づいたら思ったより泥んこになっていて、着替えればよかったと後悔。

19:30 田川伊田駅舎ホテル チェックイン後、階下のうどん屋でさっと晩御飯
うどん屋の形態は、よくある釜揚げうどん屋方式で、注文するとバイトの子がうどんを茹でて、丼によそってくれて、そのままレジで会計。ネギ・揚げ玉などは各自でトッピング。
しかし、いざうどんを口に入れると、びっくり。なんだこれ、茹ですぎか、ブヨブヨ?
推測するに、この地域のうどんは、柔らかめみたい。伊勢うどんみたい。

そして、この日、仕事終わりで飛行機でやってくる吉田さんを空港まで迎えに行く。
田川伊田駅から空港までは、1時間半かかるけど、交通の便が悪すぎて、電車ではたどり着けそうになかったので、苦渋の判断でお迎えに。
石井さんとかよちゃんも同乗して、3人でDJバトンを回しながら行ったので、遠い道のりもすぐだったね。

DJバトンとは、各自がおススメの曲をピックアップし、スマホで流し、その素晴らしさをアピールするという遊び。

21:30 福岡空港にて吉田さんお迎え
空腹だと言うので、空港近くのラーメン屋に寄る。全国各地の味噌ラーメンを提供するというラーメン屋さんだった。すでにうどん後だったこともあり、特に感動なし。

宿に帰ったのは夜中。
田川伊田駅舎ホテルは、現役の駅舎の2階にあり、寝台列車をイメージした個室のゲストハウス的な宿。ちょうど四人用コンパートメントの部屋があったので、そこに宿泊。
新しいのでキレイ。トイレ・シャワーは共有。朝ご飯は、パン・コーヒーなどセルフで。
部屋の扉がオートロックなので、4人部屋となると人の出入りが激しく、扉の開け閉めが面倒だった。でも、宿はとてもいいし、リピートしたい。

関係ないけど、コロナ感染が拡大しはじめていた時期、この部屋の密室具合がものすごくて、私は夜中に一人「しばらく活動に参加するのはやめよう」と心に誓った。

雨の夜の田川伊田駅舎ホテル



29日 曇り
7:00ごろ 起床 目白洞へ
10:00 自然観察センターに連絡
10:45 目白洞 入洞
最奥の滝へ行きたかったけど、直前の落盤ルートから抜ける場所が分からず、たぶん2時間くらい迷った末、なんとかルートを見つけたけど、タイムリミットとなり引き返した。
水流沿いの規模の大きな横穴。




14:50 目白洞 出洞
まだ帰りのフライトまで時間があるので、もう一個穴に行くか、どっか遊びに行きたかったが、なんだかみんなすごく帰りたがるので、すぐ解散。

と思いきや、かよちゃんのカマル号のバッテリーが上がっていた。
ピンチ、かと思いきや、吉田さんがサッサとエンジンかけてくれた。
こういうときだけ、吉田さんはとても便利。

かよちゃんは、よぼよぼのカマル号で広島へ。
私と吉田さんは、石井さんを近くの駅に落として空港へ。

それにしても、なぜ人は、ケイビングに行きたがるのに、いざ活動に来ると一刻でも早く帰りたがるのか?
もしかして、私のせいか?
ちょっと思い当たるふしがある。

20:05 福岡空港発 FDA314便にて名古屋へ
21:25 名古屋小牧空港着

エピローグ
平尾台にひさしぶりに行った。
前回は、まだ経験が浅いころ、何もわからずに行ったので、平尾台のカルスト台地のすごさが見えなかった。今回は、平尾台の石灰岩を垣間見ることができて、とても楽しかった。また石灰岩を見に行きたい。