2019年8月26日月曜日

【夏合宿:ファン&岩盤洞口登攀アタック&探検】帝釈峡・広島編 2019/8/14


活動内容:帝釈峡川下り探索
/岩盤洞口登攀アタック(あがた)&探検
/天川洞ファンケイビング(おか・いしい・岡坂)
入洞洞窟:天川洞・某岩盤上部洞窟
場所:広島県神石高原町
日程:8/14(水)
参加者:あがた・おか・いしい・岡坂さん(立命OB
協力:クライマー柳瀬さま&めぐさま・ながの村村長さま
使用車両:縣カー・いしいカー
会計:なし
グルメ:昨夜の火鍋しゃぶしゃぶのスープ
電波:圏外。ところにより1本通じる?(docomo
記録:いしい
備考;*台風10号はすぐそこまで近づいていた。
 翌日15日までの活動予定が、安全確保のためこの日が合宿最終日に変更となる。
*岡坂さん,最近ご結婚されたとの事。朝の集合場所にて、縣さんより北斗の拳モデル「我が生涯に一片の悔い無し」と施された焼酎を贈呈される。おめでたい!

JETと交流のあるクライマー柳瀬さん&めぐさんペアとの共催企画。
以前の活動中にみつけたという岩壁上部に開口している穴へ登攀アタックし、内部を探索するのがメイン目的でした。縣カー&柳瀬カーを下流にデポ。


アプローチは急斜面の山林を標高差150mほどくだり、帝釈川のほとりからパックラフト5隻で出発。
わたしは岡さん号にタンデムにて乗り込む。







まるで中国の秘境の様な中国行ったことないですけど高さ40mくらいはある見事な美しい石灰岩壁に挟まれた川をゆったりくだっていきました。

樹木の緑も鮮やかで夢のような景色でした。

しかし途中途中で、浅瀬ゾーンになりパックラフトを担ぎ歩かないといけなくなりまして、
加えて虻ブヨの大群がしつこくつきまとってきたりで、その夢も束の間なのでありました。


しばらく行くと、右岸岩壁の上部に1つ目のカッコいい立派な穴が見えてきました。
「これは大物なんじゃないか」とワクワク期待するも、縣さんが登攀し内部を確認したところ奥行きは無かったとのことでした。


天川洞ファンケイビング

クライマーズ&縣さんが人口登攀しているあいだ、新人のわたしは見ているだけですることがないので、時間を有効活用するために既存洞に寄り道からの合流する事になっていました。

数日前サディスティック隊長との異名をとるアガタ隊長より
「やる気あるなら山狩り(新洞探し)しててもよいけど」と、素敵なプランもご提案いただいておりました。
それにもよらず、ついうっかり「真夏の山狩りは自信ないので、洞窟寄り道がいいです」とか、ポロリとありのままのわたしがこぼれてしまった経緯があったのであります。
JET隊員らしかぬ生ぬるい発言だったと、実はちょっとだけですが反省しております。

これに対し「じゃぁ、自分で企画して行ってみいや」と放られまして。

あちゃー。さっそく見捨てられちゃったかも?と少々心配になりつつも。

知り合いケイバー達に測量図をもってないかと尋ねて入手し、
町の行政窓口に問い合わせ、洞口までのアプローチ方法を調べ・・・地図とにらめっこし・・・っていうかそもそも洞口が見つけれる気がしないかも?とかしてたわけですが。

当日は、女神様さながら涼しい御顔をされた岡先輩のお導きにより、川より奥まったところにちんまりと開口するこの天川洞へと、さらりと辿り着くことが出来たのでありました。

エントランスは吐出型で、入口から数mは低い水流を這って進みます。
風化した鍾乳石群のあるホールに出てメアンダートレンチの間を行きますが、ルートを探してたらこのメアンダートレンチの高い岩壁の上にきてしまい、登ったはいいがおりるのが…ちょっとコワいいつもの窮地パターンに。
(岡坂さんに足の置き場を誘導してもらいつつ、そそくさと降りる私)

このメアンダートレンチを過ぎ水流を通り過ぎると10mくらいの崖になっていて、下層へと降りると、また水流があり、匍匐前進レベルの高さの通路で他の部屋に連絡しています。

岡坂さん「洞窟久しぶりなんで、感覚忘れてました。寒いっ!!」

岩盤上部洞窟探検


天川洞から引き上げ、クライマーズ&縣チームに合流。
縣さんが対岸の岩壁に開口する穴へ人口登攀しロープをセット中。
高さは川面から30mくらいだったでしょうか。
準備できた人から登ってきて!」と声が掛かり、特になにもせず見学していたわたしから順次ロープを昇降していきました。

登った先は、ジブリ的な世界感!なんて素敵物件。
メイン洞口の真上にもう一つ穴が天窓のようにひらき、外の光が差し込んだちょっとした広場のようになっていました。地面には小さな樹や植物が生え緑がありました。

岡坂さんは以前、この付近を調査活動時にこの洞口が気になっていたと事ので、縣さんから”一番手で進む権利”を与えられていました。

広場の左側の穴から狭い通路を匍匐前進で進むと、鍾乳石が沢山ある見事な通路空間に出ます。足下の穴から下層にも行くことが出来ました。たぶん3層?の洞窟かなと。

岡さん&岡坂さんは上層部へ探検に行かれました。
高低差があって、おりるのが大変だから登ってこなくていいよ、と言われひとしきり2次生成物たちを満喫した後に入口広場へ戻りました。
柳瀬さん「もう出ます!充分満足しました!」となって先に出洞されました。

縣さんに、広場にある高さ8mくらい(?)の位置にみえている穴へいくので、入口のロープと下降器(柳瀬さんに貸していた)を回収してきてと言われました。

「死んでも離すなよ!」と言われ、自身初体験のビレイヤーを任されることに。
(下降器使用)
その上部の穴は、奥行きは無かったとのことですが、いやしかしアタックする命がけの姿は後輩から見てカッコよかったです。

岡さん&岡坂さんが探検していた上層部は「結構いいところまで行ったよね」らしいですが通り抜けは出来なかったとのことでした。
二人ともツナギが土でまっくろでしたので、狭いところをだいぶ攻めたようです。

さて出洞撤収後、外はすでに雨が降り始めていました。
河原に柳瀬さんのデジカメが忘れ去られていました。
しだいに雨足が強くなり流れの勢いもついてきた元気な川を、パックラフトでさらに下流までくだりました。

先輩たちより出遅れてしまい誰もいない景色の中、ひとりパックラフトを漕いで(流されて)なんだか現実離れしたこの状況に、この世にいるのではないかのような不思議な感覚がしてきました。

岡さんは「どうせ浅瀬で担ぐことになるから」ということで、私にパックラフトを託し一人でずんずん歩いて戻っていました。
途中、岸を歩けないところもあったみたいで、たまに前の方に岡さんのうしろ姿がみえるのですが、この雨の中、胸の辺りまで川に浸かって突き進んでいました。早い。追いつきませんでした。

車停めまで引き返すと、柳瀬さん達が我々を待っていました。
カメラをあの河原まで取りに戻ろうか本気で考えていたご様子。
お二人の情報によると、すでに新幹線は台風の影響で運航を停止しているとの事。

ヤバい。瀬戸大橋が封鎖してしまう!
わたしは慌てて着替えもせず、ウエットスーツのまま退散したのでした。
 (しまなみ海道が時速50キロ制限で通行可能だったので無事帰還)

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