2019年12月4日水曜日

【探検】ラオス遠征2019.11 Tham Nok Ang つばめ穴(2019.11.2-8)

活動内容:探検測量

入洞洞窟:Tham Nok Ang / Swallow cave/ つばめ穴
場所:ラオス バンビエン
日程:2019/11/2-8
参加者:吉田、近野、小川
協力:Green Discovery Laos, Mr. See, Mr. Riengさんと村のみなさん
使用車両:レンタカー Chevrolet 4WD
会計:合計405,805円+各自ラオスまでの交通費 ※洞外での食事、おみやげ代は別途
宿泊:San San Resort, 洞内
グルメ:大長今(韓国レストラン)、Lao Kitchen(ラオス料理)
記録:近野

プロローグ:
ラオス遠征は4年目。6回目。
今回は、2018年に途中まで探検測量した、Tham Nok Ang(つばめ穴)のつづき。

前回の探検では265.1mの深さまで到達し、時間切れで引き返した
長くなるので、後で役立ちそうなことをメインにまとめます。
探検記、報告は別途まとめたいという気持ちはある。


10/31(木)
10:15セントレア発、13:40ハノイ着(ベトナム航空)。ハノイで乗り換えてラオスへ。

乗り換え後のハノイ⇒ビエンチャンの便がラオス航空で、航空会社が変わるために荷物のスルーチェックインができず、いったんベトナムに入国して再出国する。

トランジット3時間なのに、入管にできた長蛇の列を見たときには、次の便に間に合うのか焦ったけれど、意外に早く進んで、荷物ピックアップ~再出国もスムーズ。

余裕で16:00の搭乗時間に間に合い、空港のレストランでフォー(6ドル)を食べる時間まであった。さすが近代大国ベトナム。そしてフォーの旨いことよ。

ハノイでは、広島からやってきた小川隊員(以降、かよちゃん)と合流した。
会うなり、「風邪を引いた」とマスクをして弱弱しい様子。
心の中で「気合いが足りんわ」と思ったけれど、若者?にそんなことを言ってはいけないので、心配するそぶりを見せる。


18:00 ラオスの首都ビエンチャンのワッタイ空港到着。空港タクシーでホテルへ行く。
空港タクシーは値段が決まっていて、市内までは7ドル(60,000kip、220バーツ)。割高感がハンパないけど、空港内にはトゥクトゥクがいないので仕方ない。
空港から市内への巡回バスが運行されていると看板があるけど、チケットカウンターには誰もいない。

19:00 定宿のバヤンコーン・インにチェックイン。
初ラオスのかよちゃんと、メコン川沿いのナイトマーケットを観光し、ラオスのゆるゆるパンツ(35,000kip)を買う。

20:00 ラオス在住のケイバー・テリーとガールフレンド・ノイに会う。
おススメのラオスレストラン「ラオスキッチン」で食事。

最近のラオスの洞窟事情を教えてもらったり、今後の探検について相談にのってもらう。
テリーは、がっつり洞窟オタクなので、話が面白い。

ラープ(ダック)
パパイヤサラダ
ジャウ(水牛の皮入りタレ)
川海苔
きのこスープ
レッドカレー(ティラピア)
(テリーにごちそうしてもらっちゃった!)

朝、ホテルの部屋のベランダを見ると椅子に何かくっついてる

近づいて見ると、ハチの巣!!ぐおーすげー!と喜ぶ。
椅子の下に蜂の子がパラパラと落ちていた。



11/1(金)
10:00 ガイド/通訳/ドライバーのトー ホテルに迎えに来る。Chevroletのかっこいい4WD。
昼 ビエンチャン・ワッタイ空港に到着する吉田さんを迎えに行き、合流。
12:00~12:50 酉丸(和食レストラン) 1409バーツ(324,000kip)
13:00~ 両替、Simカード買う、タピオカドリンク買う、肉まんなど買い食いする
14:30~ ビエンチャン出発
17:30  日没
18:00  バンビエン San San Resortチェックイン(装備を洗いやすいので、このホテルに)

San San Resortは、過ごしやすいステキホテル

ホテルの部屋割りが思っていたのと違っていたので、変えてもらいたいと交渉。
去年来たときは、ベトナム人のテキトウなお兄ちゃんがマネージャーだったけど、経営が変わっていて、融通が利かない。
部屋を変えてくれるのか、変えてくれないのか、はっきりしない。
部屋割り交渉で、この後数日間もめる。

夕食へ。トーが高級ホテル・インティラホテルのマネージャーに勧めてもらったという韓国料理屋・大長今に行く。うまい!
00:30  就寝


11/2(土) 別の穴に下見
トーの情報で、近くの山へ洞口を見に行く。
トーも行ったことがないので、どこにあるかよくわからず、村人に案内してもらう。
行ってみると、洞口は1300mくらいの山の頂上にあった。

車が通れる林道が無くて、山のふもとから生真面目に登って行ったので、どえらい時間がかかった。
かよちゃんは、登山に全く不向きな、ドタ靴を履いて来ていて、気の毒。

ランチタイム。かよちゃんは靴擦れの手当。
洞口は険しい岸壁を登り切った上にあった


洞窟は、ナナメに降りて行く横穴。一見、150mくらいで終わっているが、途中に横道があり、そちらが本洞か。
また今度行こう。
この日行った穴。中から見た洞口の様子。


9:00 ホテル発
9:30 村の案内人と合流。Mr.JamとMr.Pang。
12:30 ランチ
15:00 洞口
16:00 下山
18:30 下山完了(すっかり日が暮れる)

ホテルに帰り、また大長今へ。450,000kip
トーは、このあと結婚式へ。その後、明日のポーターの手配があるという。
ラオスは結婚式シーズン。


11/3(日)
Tham Nok Angへ行く。出洞は11/8(金)。
トーは、朝5時から荷物運びに雇った村の人の手配で忙しい。

朝、未だにホテルの部屋のアレンジの回答がもらえず、ホテルのマネージャーにキレる。
とたんに態度が変わって、部屋を都合してくれた。たまにはキレるのも大切だ。

7:00 パッキング
9:30 朝食
10:00 ホイさんが大型のトゥクトゥクで迎えにくる
10:30 ホテル発
10:45 ガソリンスタンド~買い物~シーさんと村長のリエンさん・ガードマンをピックアップ
12:00 入山ポイント手前の橋 トーがChevroletで待っていた

橋は手作りで小さく、車は通れない。Chevroletは浅い場所を選んで、川を渡る。
Chevroletが渡れなかったときのために、バックアップでもう一台4WDを待機させていた。
トーはいつも抜かりない。


林道手前の橋。去年は無かった。

12:20 林道ドライブ スタート
12:50 入山ポイント到着 (中国人の鉱山小屋)
ポーターたちは朝から待ちくたびれた様子。シーさんとリエンさん、ガードマンは食事する。

2018年に来たとき雇ったポーターは、高校生みたいな若い子ばかりでまったく仕事ができなかったが、今回はトーの村の人を呼んでくれたとのことで、みんな力強い。めちゃめちゃありがたい。
畑が収穫時期なので、10名頼んだけど、8名しか集まらなかった。


13:20 入山
13:40 休憩10分
14:15 休憩10分
15:15 山頂の岩場の下に到着
15:50 洞口に到着
16:20 トーや村人はみんな下山

入洞準備で、荷物の移動をしていると、17:00ごろから雨が降り始める。ときおり雷が鳴る。
かよちゃんと私は洞口近くにいたので、岩陰に隠れて雨宿り。
吉田さんは5mほど下の、猟師のビバークテントに隠れる。


18:40ごろ、ようやく雨が止んだ。
洞口付近は安全でないので、かよちゃんと私も吉田さんがいるビバークテントに移動し、夕食をとる。尾西のごはんとみそ汁、カレー。

猟師のビバークテントで、たき火しようとするが、木が濡れていて断念

20:00 引き続き、入洞準備で荷物を移動
22:20 入洞開始、個人装備以外は、ロープで荷下ろしする
24:30 かよちゃん入洞
25:06 かよちゃん 小部屋到着
26:00 近野 小部屋前に到着
26:20 荷下ろしロープの回収

小部屋へ行き、スナック、コーヒーなど食べ、27:00~28:00就寝
2018年に来たときは、3月でほとんど雨が無かったため、洞窟内は全く水が無かったが、今回は乾期とはいえ、夕方に少し雨が降る日が続いており、洞内の滴下水がかなり増えていた。
コッヘルに水を貯めて、食事や飲み水に使った。



11/4(月)小部屋の気温20℃
6:30~7:00 洞内のつばめが一斉に食事に出る
18:20 つばめ帰宅

この日は、結局何もしなかった。
初日に行った新洞確認で疲れていたところに、無理をしてつばめ穴に来たので仕方ないか、と思う。

23:00ごろ 洞外で雨が降ったらしく、小部屋の滴下水が増加

11/5(火)
4:00 起床 トイレ、食事、片付け
6:00 出発 2ピッチ目を荷下ろし かよちゃんが下で荷物受け取り
吉田さんは先に降りてルート作り。
前回、無視した、支洞を確認。

10:00 36Hキャンプへ かよちゃん、吉田さん荷下ろし。近野 未測量部分の追加測量
14:00 ロングピッチの荷下ろし 途中でひっかかって、近野が降りて伴走する
18:00 近野、吉田 -265m部分に到着
19:00 かよちゃん合流し、お茶・コーヒー・スナックで休憩
20:45 探検開始
21:00 つばめ 帰宅
23:00 アタックベースキャンプ設営

小部屋から出てすぐの下降ポイント
上を見上げるとまだ外の光が見える


-265m部分以降は、床一面がグアノでおおわれている。基本的には竪穴なので、地面があまりないのだが、わずかなテラスにもグアノが厚く積もっており、グアノから逃げられない。
―265m地点。降下地点の岩場以外はグアノだらけ。

―265m地点に落ちていたハシゴの残骸。
地元の人が中に降りようとして作ったそうだ。
人は落ちていなかった。

移動中はいいが、休息をとるためには、落ち着く場所を探さなければならない。
先頭を行く吉田さんが、苦肉の策で、広いテラスの隅に小さな空間を見つけて、ベースキャンプを設営した。こういうとき、吉田さんのクリエイティビティにはいつも感心する。


テラスの隅の狭い空間をベースキャンプとした。滴下水が激しい。


11/6(水)
8:00 起床
そろそろタイムリミットが迫ってきているので、吉田さんから計画発表。
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以降は、最小限の荷物でアタック・測量。最下部をめざす。
この日のうちに、ベースキャンプに戻り、寝る。
翌日(11/7)は登り返し、小部屋で仮眠。11/8は早朝から出洞。
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食事(尾西のごはん、韓国のりふりかけ、くらこん、モンベルのガーリックリゾット)

11:00 準備後、下降スタート
14:30 P27付近
18:00 最深部手前
20:20 最深部に全員到着 すぐに登り返して、ベースキャンプへ戻る

最深部は、狭い横穴になっていて、人が通れない隙間が続いていた。
カニがたくさんいるので、水流と接続しているはずだが、確認できず。

20:30 かよちゃん登り始め、近野は測量
21:30 かよちゃん、ベースキャンプ到着
22:30 吉田さん、ベースキャンプ到着
24:00 近野アンカー回収しつつ登り、ベースキャンプ到着
26:00 就寝

最深部から30mほど上のホールには、けっこうデカいカニがたくさんいた。


11/7(木)この日はひたすら外を目指す日
この洞窟に来る前から、吉田さんとの話題に上がっていたのだが、荷物が多い!
今回、3人チームでバッグは11個だったので、単純に一人3~4つのバッグを運ぶことになるのだ。

全行程430m余りとなったこの竪穴を、全ての荷物を持って出なければいけない。当然だけど。

タイムリミットがあと1日となり、バッグをどうやって運ぶか。決断が迫られていた。

8:00 起床
11:40 出発
12:30 下層へ残したロープ、引き上げ完了し、登り始め
15:30 近野(ラスト)-265m地点に到着
16:00 かよちゃん、一段上に登り、荷上げ(荷物全部上げてみる)
20:00 いろいろあって、ようやく荷上げ完了

この20mほどの短いピッチで、トラブルがあり、なかなか荷物を上げることができなかった事実により、一気に戦意喪失した一同。

「もうロープは置いて行こう」と決断。
「すぐにまた取りに来る、絶対」と固く誓う。残置するロープは600m、バッグ3個分。

荷物の重さに加えて、下層部分で大量のつばめのグアノにまみれて、ロープを登るときにグアノで滑ってしまい、動きに負荷がかかる状態だったのも大きな要因。

21:00 ロングピッチの下で、滴下水で装備を洗う

無言で装備を洗う。このときのドンヨリした空気は写真には写っていない。


24:15 吉田さん、トップで登る
25:44 吉田さん、36Hキャンプ到着
26:54 かよちゃん、36Hキャンプ到着

11/8(金)
5:30 近野、36Hキャンプに到着すると、そこで吉田さんが仮眠している

トレンチフットの症状がひどく、動けないらしい。

そのころ、ちょうど、かよちゃんから小部屋に到着したと無線が入る。
吉田さんに声をかけるが、起きる様子がない。
もう時間がないので、出発しないといけない、とだけ伝えて引き続き登る。

7:00 近野、小部屋に到着。かよちゃんと合流。少し休憩。

ここで、全員がトレンチフットになっていることが分かった。
私も初めて靴を脱いで確認し、しばらくサンダルに履き替えて足を乾かす。そんなにひどくはない。

トレンチフットについてはこちら参照

トレンチフット。ふやけてるだけに見えるけど、溝が深くてヒリヒリする。
悪化すると、出血するらしい。

村の人たちが、10時に洞口に迎えに来るので、あまり休んでいるヒマはない。
彼らが洞口に来た時点で、だれも外にいないと心配されるので、とりあえず私は荷物無しで外に出ることにする。

9:00 吉田さんが小部屋に到着。入れ替わりで私は登り始める。

10:00 近野、出洞

洞口には、なじみのシーさんや村の人たちが集まっていて、私が登っている様子を見物している。
携帯でめっちゃ写真を撮られた。

とりあえず、荷物を洞口からロープで引き上げようとするが、持っているロープが短いし、70mの距離をトラブル無しに引き上げられる気がしない。

各自が荷物を持って上がることになり、私はもう一度下に降りて、吉田さんから荷物を受け取り、登り返す。

13:30 吉田さん出洞
14:15 かよちゃん出洞

かよちゃんは疲れ果ててゾンビ状態だが、ずっと笑顔。こーゆー人柄は本当に偉大。

村人たちは待ちくたびれていたが、私たちのドロドロの顔を見て笑っている。
洞窟はどれくらいの深さだった?と片言の英語で聞かれたので、430mくらいだよ、と答えると、みんな目をクリクリさせて驚いていた。

仲良しのシーさんと記念撮影。みんなヒドイ顔。


荷物を仕分けして、村人に持ってもらい、岩壁を降りる。
岩場の下に、GDLのガイドのソーン君が待っていた。岩場が怖くて登れなかったらしい。

この日、いつものガイドのトーは、別の仕事で留守だったので、ソーン君が代わりに来てくれたのだ。まだまだ経験が浅いが、英語が話せるだけでも非常に助かる。

ソーン君は東北の震災の後、3か月間、復興ボランティアで日本に来たそうで、少し日本語を話せる。ラオスからボランティアに来てくれた人がいたのか、と驚いた。
ありがとう、とお礼を言った。

しかし、若いソーン君は、小生意気だった。彼のおしゃべり(自慢話)を聞きながら、下山。
17:30が日没で、17時には山は暗くなる。
村人たちは、ほとんどがヘッドライトを持っていないので、みんな焦って下山して行った。

ゾンビかよちゃんの下山だけは、ひどくスローだ。
優しいシーさんが心配して、ずっとつきそってくれるのを見て、私と吉田さんは早々に見捨てて、足早に下山した。

入山地点の、鉱山小屋で、かよちゃんとシーさんを待つ。
車が一台しかないので、先に下山した村人たちを村に送ってもらった。

日が暮れ始めたころ、かよちゃんとシーさんが下山してくると、ソーン君が「ごはん、食べましょう」と村で買ってきた食事を広げてくれた。
カオニャオ、おひたし、乾燥肉など定番のラオスのローカルフード。
みんな飲まず食わずで疲れていたが、和やかに食事しながら、車が戻ってくるのを待った。



ホテルに戻ると、かよちゃんはとりあえずシャワーを浴び、吉田さんは装備洗いモードにスイッチ。
吉田さんとかよちゃんは、翌日の夜のフライトで帰国するので、のんびりしている余裕はないのだ。

ホテルの人に大きなタライを借りて、吉田さんが風呂場で全装備を洗う。
ロープが無いので、比較的装備洗いは早いかと思ったが、グアノに油分が含まれていて、せっけんを使わないと落ちなかった。

私とかよちゃんは、洗い終わった装備を、次々に運んで、部屋の前の庭に広げて乾かす。
広いホテルで良かった。

他の宿泊客に「何してきたの?」と聞かれまくる。

その日は、またおなじみの韓国料理、大長今に行って乾杯した。

11/9(土)
朝、吉田さんとかよちゃんは、大急ぎでパッキング。

部屋の外に干した装備たち

バッグやカラビナは、ロープにかけて干した。
シーツはハウスキーピングの人のものです。

バンビエンからビエンチャンまでは車で4時間かかるのだが、ビエンチャン周辺は渋滞がひどい。
さらに、この日はタートルアン祭りの日で、首都ビエンチャンのタートルアンという大きなお寺に国中の人が集まり、盛大な儀式が執り行われるのだ。
ソーン君は、仏陀の誕生日だよ、と言っていたけど、灌仏会は春だから違うよな...。

とにかく、11時ごろにはバンビエンを出ないと、間に合わないかも、とソーン君に言われていた。

10時半くらい、早めにソーン君が来た。
吉田さんたちはまだ準備中だったので、とりあえずソーン君と私で両替ショップに行くことに。前日の村人に払う謝礼を、お金が足りなくて払えなかったのだ。

私が両替から戻ったあと、吉田さんとかよちゃんはソーン君の運転でビエンチャンに旅立った。

私はあとまる二日、11日まで部屋に残り、装備の乾燥と片付けをする。
一人で片付けをするのは、2回目。なんだかこれが標準になりそうでイヤだけど。
まぁ、大変だが、一人でのんびりやるのは得意。

40分後くらい、私が一人ゆっくりと風呂場で自分の装備を洗っていると、かよちゃんが不意に部屋に戻ってきて、また去っていった。
パスポートを忘れて、取りに帰ってきたらしい。
あとで、ソーン君がみんなに言いふらしていた。


ラオスの乾燥した空気と太陽で、装備は次々と乾く。
乾いたものから写真とメモをとり、パッキングする。
去年から、トーの家で装備を預かってもらっているのだが、預かってもらう装備は、次回は持ってこなくていいので、とても助かる。

8割程度、まとめたところで、ソーン君に連絡して、翌日の昼に預かり荷物を取りにきてほしいと頼む。


夜になって、急に体調が悪くなる。
去年、NHKの撮影で来たとき、カメラマンの男の子が高熱を出して3日間寝込んだのを思い出して、不安になった。

とりあえず何か食べないと、と思い、Luang Prabang Bakeryに行ってパスタを食べる。
ここのパスタは、ちゃんとしたイタリアンレストラン並みのクォリティーなので、安心して注文できる。
思ったのと全然違うものが出てきて、びっくりするのは、具合が悪いときはちょっと辛いのだ。

普通のカルボナーラ...。ありがとう、ルアンパバーンベーカリー。

11/10(日)
朝、やっぱり具合が悪い。
どうしよう。
まだパッキングも途中なのに...。
明日は帰国なのに...。
面倒くさいな。
やっぱり一人で残るのは良くないか。

と思っていたが、昼前までゴロゴロしていたら、ケロッと治った。
疲れていただけか。
大丈夫だった。

ふたたび、パッキング作業を開始し、完了したころ、GDLのマネージャーのトンクーンから連絡が来る。
彼はいつもはビエンチャンにいるのだけど、この日は仕事でバンビエンに来ているらしい。
久しぶりだから会いましょう、と。

パッキング完了した残置装備。13個。


おお、トンクーン!
彼はラオスでは珍しいキレ者で、ハートも暖かく、私が一番頼りにしている人なのだ。

ソーン君がホテルに荷物を取りに来たときに、ちょうどトンクーンもやってきた。
みんなで、高級ホテル・インティラホテルのカフェに行き、夕日の沈むナムソン川を見ながらビアラオブラックをごちそうになった。
そのあとはトーの家に行って、トンクーンの手料理をごちそうになった。(トーは仕事でいないのに、勝手に!)

ライスワインを飲みながら、料理ができるのを待つ。
トーの家は広い。ここは台所。

カオニャオ、チキンスープ、インゲンのおひたし、チキンラープ、菜の花の塩ゆで。
マーケットで買った食材はどれも美味しかった。

今回、荷物運びに来てくれた村の人も呼んで、お約束のエンドレス乾杯で、私はヘベレケになってホテルに帰った。
いやー、しかし、トンクーンに会えてよかった。
次の探検の話やら、過去の探検の話やら、いろいろできたし。
メールやWhatsappでもやり取りしているが、やっぱり直接話ができると違う。


11/11(月)
帰国の日。
10:00 ソーン君が迎えに来てくれる。
ビエンチャンまでのガソリン代(400,000kipくらい)を払うお金がないので、ATMに寄ってから出発。

車内では、ソーン君の小生意気な自慢話がノンストップなので、早々に寝る。

12:30 サービスエリア的なレストラン/コンビニで休憩

「お腹すいたから、ライスヌードル食べたいな」
ソーン君「僕はお腹すいてないよ」

君の腹具合は聞いてないんだよね。と思いつつ、「ここで食べるわ、待っててね」とレストランの外の席に座る。

私はチキンのライスヌードルを注文。
ソーン君は、メニューで一番高い、シーフード盛り合わせを注文。
もちろん、支払いは私なのだ。いいけどね、言ってもそんなに高くないし。

ソーン君のシーフード盛り合わせは、注文して30分くらい経っても出て来ない。
私のライスヌードルは30秒くらいで出てきて、すぐに食べ終わってしまった。

どないなっとんねん、腹の減ってないガイドの食事待ちって...。と思うが、時間はあるので、別にいいのだ。
世間話をしながら、のんびりしていると、満を持してシーフード盛り合わせが登場。

ソーン君「僕、お腹空いてないから、食べてね」

どないなっとんねん、と思いつつ、ほとんどエビだけの盛り合わせを恐る恐る食べる。
そもそも、シーフードと言っても、ラオスには海が無いのだ。
どこからきたシーフードなのか?
隣国のタイか?どうせ冷凍だろ。
ソーン君、しょうもないもん頼みやがって....。

ところが、エビうまーーーー!!!
小ぶりだけど、ジューシーで味のしっかりしたエビでビックリ!
ニョクマムにつけて食べると絶品だよ。でかしたソーン君。

「このエビってどこで捕ったの?」
ソーン君「川だよ」

えー!川のエビ、うまい!せやけど、シーフードちゃうやん!

ふたたび、車に乗り込み、速攻で寝る。
気が付くと、空港の入り口だった。
ソーン君にあっさりと別れを告げて空港に入る。

チェックインは17:30からなのに、着いたのは14:30だった。
渋滞を恐れすぎて、出発が早すぎたようだね。遅くなるよりはいい。

空港で待ち時間は長かったけど、GDLへの支払いの確認やお土産の物色などでヒマをつぶした。
帰りはずっとベトナム航空の運航なので、スルーチェックインできて楽だった。

関係ないけど、ベトナム航空の機内エンタテインメントの映像は、オープニングがソンドン洞窟でのケイビングツアーのイメージで始まるので、見るたびにワクワクできてよかった。
今まで、いつもタイ航空だったけど、ベトナム航空は安いし、ハノイ空港はキレイでごはんも美味しいし、これからはこっちかなー。
いや、来年からは熊本発のラオス航空の直行便が就航になる予定だから、そっちも試さないとな。


おしまい

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